チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

県美術館のカフェで

2009-11-07 | 風見 治さんとハンセン病問題
先週の木曜日、診察が早く終わったので、これから風見さんと会ってもいいかと思い携帯にかけてみた。
「今、長崎に着いて、これから新地で紹興酒でも飲もうかと思っているところだけど、....14時に人権センターへ行くからそこで会ってもいいかな。」
金曜日は興福寺などの見学へ行くというので、結局鹿児島へ帰る日に会う約束をした。
土曜日の朝、風見さんから連絡がはいり、11時に県美術館で待ち合わせをすることにした。

館内のロビーを見渡すと風見さんが椅子に座っていた。
「風見さん、お久しぶりです」
「あぁ、アミちゃんがあなたが来たらあなたにボクを預けて買い物に出かけるというんよ。近くにいるはずだけど...」二人でキョロキョロ捜すと軽く会釈する女性がいた。

風見さんの絵のモデルであり、旅の御伴であるアミちゃんだ。
アミちゃんは、本名ではない。
アミちゃんが勤めているスナックのお店の名前らしい。

風見さんが描いた絵の女性は、アミちゃんなのだが、会うと絵の感じと違っていた。
雰囲気が全然違うのだ。
目の前にいるアミちゃんは、30代半ばの今時のかわいい女性。
でも、絵のモデルは古風な感じがする。良家のお嬢様というか既婚者の感じでもあったのだ。
今夏、風見さんに頼んで絵を見せてもらったとき、モデルが「行きつけのスナックの女の子」と聞いていた。
そのときから実際はどんな感じなのだろうかと思っていたが、絵というのは作者の想いで違うものになる。

若くお洒落なアミちゃんは「長崎のお店で買い物したい」と、13時までに戻ってくる約束をして足早に去っていった。お守り?を頼まれたわたしは、ふたりで13時まで時間つぶしをすることにした。
「時間が余ったら遊覧船でも乗ろうか」、「その前におしゃべりをしよう」ということになった。
風見さんはハンセン病の後遺症で階段を上るのが難しいので、透明のエレベータに乗って2階のカフェへ行く。