TVで観ていた大阪桐蔭VS仙台育英。
衝撃の展開で仙台育英がサヨナラで勝利した。
「あぁーーー軟式代表が負けたぁーーー」そう思った瞬間、塁審の手が大きく開く。
その瞬間は「はぁ?審判何言ってんの?」だったが・・・
確かに踏んでいない。明らかに桐蔭・一塁手のミスだ。しかし甲子園でタオルが回り始め極限状態の中でのプレー、
そんな中でも基本に忠実にどんな送球でも処理出来るよう野手に対し正面を向き足を開き・・・・。
最初から横着しベース踏んだまま待っとけば起きなかったプレーかも知れないがやはり鍛えられてる桐蔭の野手、地元なのにアウェーを感じさせるような場内の雰囲気の中でも普段通りのプレーが『出来つつ』あった。しかしホンの少し・・・わずか10cm届かなかった。
一生懸命にプレーだからしょうがない、しょうがないけどそんな言葉で濁しては本人はもっと辛くなると思う。
これをもし自分に置き換えたら・・・
3年生の先輩達からは「お前がベースちゃんと踏まなかったから負けたんだよ。春夏連覇ぶっ壊しやがって」そう思いっきり叱られたり文句言われた方が気が楽になる。
大阪桐蔭の最強世代と云われる2年生の同級生からも「てめぇー会話もスベってるしベース踏む足もスベってどーすんだ❗」くらいイジって欲しい。
変に気を使われてあのプレーに触れなかったり、あるいは同情されるほうが・・・やはり自分だったら辛い。
絶対周りに気を使われながら1年過ごす方が辛い。イジられながら笑いに変えてくれる方がスッキリと次の目標に向かえる気がする。
大阪桐蔭の一塁手、これからの1年は春夏連覇に届かなった3年生の思い、
そして届かなかった10cmを埋める1年にして欲しい。
来夏に一回り大きくなり甲子園に帰ってくる姿を楽しみにしたい。
ちなみに、マスターズ福岡大会決勝、8-15から連打連打で強烈に終盤に追い上げついに3点差まで迫る。
なお二死満塁、ここでホームランが出れば逆転の場面で打席に入った。
もちろん・・・・何とか喰らいつき後ろにつなごう・・・・こんな意識などあるはずない。頭の中は「オレの逆転満塁ホームランで秋の甲子園決めちゃるバイ!みんなば甲子園連れていってやるけんね。まかしとかんね!」
打球は鋭い金属音を残し・・・
いや、思いっきりアウトステップ、体もガッツリ開き、顔はレフトスタンド・・・・で、力みまくって引っ掛けてのショートゴロ。そのまま敗戦となった。
その夜は先輩はもとより一回り以上年下からも「先輩飲めぇーーーー。今日2打点と活躍したオレの酒が飲めんとですかっ!」、「あ~あ、あん時打ってくれとったら甲子園やったとですよ!」「余計なトコでよく打つのに大事なトコじゃ全然だめちゃねぇ先輩」とイジられまくり少しだけ肩の荷が下りた。
そんな記憶がよみがえった。
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