~ 夢の途中 ~

強い?弱い?上手い?下手?そんなの関係ない!
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白河越えならず

2012年08月23日 | 高校野球


大会が終わるまでは『猛暑』、終わると同時に『残暑』と云う言葉が似合う、そんな球児達の夏が終わった。


この夏・・・3984試合目は大阪桐蔭 対 光星学院と云う史上初の春夏決勝が同カードとなった。

その決勝戦・・・両校の間にはこんなに差があるのか! それが正直な感想であり序盤の好機に一本出てれば、大差で桐蔭が勝ってただろう。

逆に言えば光星の必死の粘りでなんとか3-0と云うスコアで収まった・・・そんな決勝でした



そして、ここ数年、毎回のようにクローズアップされるのが野球留学。

毎年ネット上では想像を絶する罵詈雑言でお互いの主張をただぶつけ合う、論戦と呼ぶには幼すぎる掲示板が雨後の筍が如く顔を出す。

「今年は大阪代表が3校だね」、「今年の決勝は大阪第一代表 対 大阪第二代表だ」、「大阪の高校じゃレギュラー獲れないから青森に、山形に、長野に・・・。」酷い内容だ。

私は野球留学肯定派(この留学って云う言葉も意味不明だが)、と言うか何の問題があるのか分からないし、むしろ問題なのは高野連が出してる『特待生は1学年5人まで』と云う“教育を受ける権利を妨害してる方が問題あり”と云うスタンスです。

もっと簡潔に云えば、義務教育でもないのに「指導してもらいたい監督、やりたい高校で野球やって何が悪いの?」です。

「いや~、ウチの県の代表は他県の選手ばっかりで応援する気にならないんだよね」・・・小さい、なんとも小さすぎる。

ってか、たかが15のガキンチョが親元を離れ自分の夢、甲子園にしがみつこうとしてる。高校生と云う人生の中で最も多感かつ光り輝く時間をその地で過ごすのである。その地で勉強し、その地で野球に励み、その地で恋愛をし、その地に青春を捧げてる。

良いか?悪いか?そんなこたぁ~知ったこっちゃない。チン毛も生え揃ってないガキンチョが『断固たる決意』を持ち挑戦する姿は、無条件に応援するに値する。

それに「応援する気にならない」って?・・・元より高校球児はファンのために野球をやっているのではない。自分達の夢のために頑張っているのである。たかが高校の部活動、応援したい人は応援すればいいし見たくない人は見なきゃいいダケの話である。

光星学院の3季連続決勝敗退に難癖付けてる人もいる。全国制覇を狙ってたチーム、選手の心境は準優勝と云う結果はザンネン、悔しい、そんな気持ちでしょう。これは戦った者だけにしか分からない。

今年のロンドン五輪でも「銀は金より良いと書いて銀」とか「銅は金と同じと書いて銅」とか書いてるモノもあったがそれは違うと思う。

2位はどこまで行っても2位であり、3位はやはり3位、1位しか味わうことしか出来ないモノを選手達は追いかけてるのである。


ただ・・・光星学院の闘いっぷりは3季連続決勝敗退ではなく、3季連続準優勝と云う言葉が似合う。

雪国のハンデやら公立・私立の差とか、周りの大人が勝手に貼ったレッテルを見事に剥がしてくれた。賞賛です。

今後は、あとちょっと届かなかったモノは何か?3年生それを探す旅を次のステージに持ち越して欲しいし、残された1,2年生は来年こそは大旗を持ち白川を越えて帰って欲しい。

そして今回は物議を醸し出してる閉会式での高野連会長の言葉・・・ココでは触れない。絶対に云ってはならない言葉であり、私如きが書くまでもなく凄まじいバッシングに晒されてるので・・・・。