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口先だけの教育

2012年08月19日 | 高校野球

ほとばしる球児の汗、熱戦が続く甲子園大会。

その熱戦に水を差す事件が続出している。


作新学院の野球部員逮捕=少女への強盗容疑―甲子園「辞退考えず」(時事通信) - goo ニュース


実はこの夏、県予選の最中に同じ様な事件を起こした高校が甲子園出場していた。

【suponichi annexより】
広島県警廿日市署は30日、女子高校生の体を触ったとして強制わいせつの疑いで、広島県立広島工業高(広島市南区)2年で元野球部員の男子生徒(16)=同県廿日市市=を再逮捕した。

同校は20年ぶりの全国高校野球選手権大会出場を決めている。記者会見した田口裕校長は「(出場辞退は)考えていない」と述べた。

再逮捕容疑は5月17日午後8時半ごろ、廿日市市宮内の路上で女子高校生(15)を押し倒し、体を触るなどした疑い。同署によると容疑を認めている。

県警と同校によると、男子生徒は7月20日に廿日市市の路上で別の女子高校生(18)の上半身を触ってけがをさせたとして、強制わいせつ致傷容疑などで緊急逮捕され、その日に保護者を通じて退部を申し出ていた。

田口校長は記者会見で「お騒がせして申し訳ない」と謝罪。一方、元部員が単独で起こした事件で野球部の不祥事ではないとの認識を示し、管理監督責任については明言しなかった。

高校野球の広島県大会は7月26日に決勝があり、広島工業高が盈進高(同県福山市)を下した。広島工業高によると、元部員は出場選手登録されておらず、県大会への出場は部員の最初の逮捕を伝えた上で県高野連と相談して決めた。

日本高野連の竹中雅彦参事は「大変、破廉恥な事案だが、出場取り消しにはならないだろう。これまでの例では厳重注意となるのではないか」と話した上で、早ければ8月1日にも同校の甲子園出場の可否を審議するとした。


高野連が広島工業の事件で下した処分は・・・処分なしである。

理由は部活活動外での事件・・・とのこと。

おかしい、明らかにおかしい。事件を起こしたのは部員であり元部員ではない。現役の野球部員である。

まだ記憶してる人も多いだろう“駒大苫小牧”が春・選抜を出場辞退した。理由は・・・卒業式を終えた3年生の野球部員が居酒屋で飲酒、喫煙をしたからだ。これにより『田中まーくん』達は春の選抜大会を辞退させられた。

高野連の判断基準が分らない。婦女暴行・強盗 より 飲酒・喫煙の方が罪が重いんだろうか?

もちろん飲酒・喫煙した3年生は悪い。が、卒業式を終えた3年生の不祥事で1、2年生が出場停止を喰らえば3年生がその罪を償う場所がないではないか!「悪い事は悪い」としっかり指導し、今後それをどう活かしていくか! これが教育だと思う。
でなければ駒苫の3年生は償う場もなく一生背負っていかなければ重いモノを背負わされてしまった。
数年後・・・「あんとき先輩達のせいで甲子園出れなかったんですよ・・・わっはっはー」彼等がそんな会話が出来る日が来るような教育が本物の教育ではなかろうか。




そして広島工業は元野球部員と報道されてるが、事件を犯した時は野球部員であり警察に逮捕されたため退部届を提出→野球部部長に受理され退部となってる。

なんじゃこりゃ! である。 これが人間育成、人間成長の場なのか? 犯罪を犯した選手を辞めさせ「部外活動中でした。もう退部しました。」って・・・違うだろっ!

「お前は悪い事をした。だが最後まで部を辞めさせない。お前の弱い心、曲がった心を立て直し、しっかりとした人間として卒業させてやる。」これぐらい言って欲しい。いい子だけ残して悪い事した子は放り投げて・・・そして甲子園。これに何か意味があるんだろうか?

大事なのは野球をやる目的と目標であり、甲子園なんてただの結果だ。その結果だけを追い求めてるからこそ、こんな事態を招いたんだろう。


だからと言って絶対に出場辞退だけはしてはいけないしするべきではない。選手達が流してきた汗は絶対的に価値があり何人たりとも邪魔してはいけないモノだ。

どうやって『立ち直らせるか』・・・指導者の方々はこの一点にすべての情熱を注いでほしい。


ただ・・・どうしても作新学院監督の言葉が喉元に刺さっている。「栃木の、作新のファンから許して頂けるならこのまま出場したい」


ちがう!絶対にちがう! 本当に許してもらわなければいけないのは『深い心の傷を負わされた』被害者の少女からだ!


しかし高野連の人間教育は・・「強盗、強姦未遂はOK。でも煙草と飲酒はダメよ」なんだろうか?部外活動中ならなんでもアリなんだろうか?