郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

「赤い鳥」の画家・清水良雄(小石川・子ども風土記ー9)

2018年07月31日 | 機関誌
大正七(一九一八)年、鈴木三重吉は「赤い鳥」を創刊するにあたり一人の画家を選びました。 名は清水良雄、東京美術学校出たての新進洋画家でした。 そして創刊号から四号までのすべてと、その後のほとんどの号の表紙と挿絵を描かせたのです。   この「赤い鳥」の画家・清水良雄は明治二十四(一八九一)年、本郷真砂町に生まれました。 銀行員の父の仕事で神戸・京都で幼児期を過ごし、小石川区礫川小学校を卒業、京 . . . 本文を読む
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緑がなくなった!(7) ー住民の不満ー

2018年07月29日 | 日記
自治会が関与することによって、近隣住民と業者とのやりとり窓口が一本化された状態になりました。 これは業者側にとって、願ってもないことだったようです。 細かな苦情等々と個別に対応する煩雑さがなくなったわけですから…。 私は思いました。 自治会が一枚噛んだことが果たして良かったのか…と。 開発計画途中でのことなら、この方が力強く要求もできると思いますが、既に工事が着手された段階ではむしろ苦情処理係に . . . 本文を読む
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主権者の一人として「死刑制度」を考える

2018年07月27日 | 日記
このほど「死刑」判決を受けた数名の人々の刑が執行された。 今回の一連の刑の執行において、これほどまでに明確な文章を、私はこれまで 読んだことがない。 (東京新聞 2018年7月21日より) そして、今回も新たに複数の死刑が執行された。 この師岡氏のコラムを読んでから、私自身の中で 「私も主権者の1人として、刑の執行を行った」 と、自覚している。 私は「死刑制度」の是非について、問い . . . 本文を読む
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清水良雄絵本展ー28

2018年07月25日 | 日記
この絵は「コドモノクニ 7/9(昭和3年8月号)」に掲載されていました。 夏の海でスイカトリを楽しんでいる少年たちが生き生きと描かれていますが、詩の作者は記されていません。 誰でしょうかね・・・。 -M.N- . . . 本文を読む
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孫っ子との日常ー21(授業参観②)

2018年07月23日 | 日記
大方の子どもの板書が終わる頃 ようやくノートに書き終わった彼が 黒板の前に出て行った ほぼ黒板は埋め尽くされ 今 書いている二人の子の間がわずかに空いている しかし彼はすぐ書かずに待っている 教室の後ろで眺める私はイライラ… 「もう時間だから間に入り込んですぐ書きな!」 しかし 娘(彼の母)は呑気に見守る表情… 私はもとよりせっかちなタイプ だけど敢えて子どもを急かしたりはしなかった そこは . . . 本文を読む
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「ガラスのビンに入れられたよう」・・・映画「ゲッペレスと私」の感想に寄せて

2018年07月20日 | 日記
 「『ガラスのビン』に入れらていたよう」だったというのは、今の日本の国民の置かれた現状とそのまま重なりますね。  約20年前、最初の選挙に出た時、20代、30代の若者たちが「繭の中」あるいは「カプセル」に包まれたまま外に出てこようとしない人たちに見えて、歯がゆい思いをしていたのを思い出します。 駅でチラシを渡していた時、当時50代、60代の通勤客は割合よく受け取っていただいたのに対し、20~ . . . 本文を読む
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清水良雄絵本展ー27

2018年07月18日 | 日記
浮輪で遊ぶ子どもの図を2点紹介します。 左は「めばえ・2/8(昭和23年8月号)」で、右は「コドモノクニ・9/8(昭和5年8月号)」の表紙ですが、見比べてみると、戦後になって、清水さんの絵のタッチが、いくぶんやわらかくなったことが感じられますね・・・。 -M.N- . . . 本文を読む
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緑がなくなった!(6) ー業者側との話し合いー

2018年07月15日 | 日記
開発事業者による現地説明会後、私たちの要請に基づいて自治会長宅に工事責任者と現場監督等がやって来ました。 私も同席することになりました。 常日頃から付近の道路整備の青写真を描いていた会長は、この開発を契機に行政とも協力して一気に改善したい旨を話しましたが、既にこの段階での計画変更は不可能でした。 あらためて業者は開発計画の詳細を述べるだけでした。 民有地の小規模開発とはいえ、行政に開発 . . . 本文を読む
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清水良雄絵本展ー26

2018年07月13日 | 日記
この絵は「コドモノクニ・10/8(昭和6年1月号)」に掲載されていました。 北原白秋の楽しい詩に合わせて、夏の海岸を走る少年の姿がのびやかに描かれていますが、この詩にも曲が付くといいですね・・・ -M.N- . . . 本文を読む
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映画「ゲッペルスと私」を見て

2018年07月11日 | 日記
樹齢1000年の大木の幹のような深い皺が刻まれた手、顔に息をのんだ。 ナチ宣伝相ゲッペルスの元秘書、ブルンヒルデ・ボムゼルさんは103歳とは思えない明晰さでしっかりと語る。 映画は彼女の語る表情、眼差しをいろんな角度から映し、途中に、彼女の語りに重なる当時の映像、ポ―ランド、イタリアで撮られたニュース映画、アメリカ軍制作の兵士用の宣伝映画、強制収容所の映像、「国民を奮い立たせ、意識変えてしま . . . 本文を読む
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孫っ子との日常ー20(授業参観①)

2018年07月09日 | 日記
孫のクラスの授業を見に行った 彼が入学して3年目にして初めてのことだ 「オープンスクール」が実施されたからだ これまでも行われていたのだが 運動会も含め行ったことがなかった 興味が全くないわけではないが 行く気にはなれなかった 娘夫婦は不思議に思っていたようだ 自分の専門分野なのにどうして?って だからこそ行きたくないんだよ! 運動会はもともと嫌いだし 授業なんか見たら何か言いたくな . . . 本文を読む
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清水良雄絵本展ー25

2018年07月06日 | 日記
この絵は「こども朝日・昭和22年6月号」の表紙です。 前号に続いて、農作業をする兄妹が描かれています。 6月ですから麦の収穫作業でしょうが、背景の山と湖はどこでしょうね・・・。 -M.N- . . . 本文を読む
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ドキュメント「教育と愛国〜教科書でいま何が起きているのか〜」

2018年07月05日 | おしらせ
7月7日(土)午前10時~ BS-TBSの「ドキュメントJ」で完全版を放映!  この番組は昨年7月に関西地域だけで放送され、ギャラクシー賞テレビ部門で大賞を受賞しました。 今年5月にはTBSの深夜番組で短縮版が放送されました。 教科書政策のことがよくわかります。 この番組の制作時、私の参加している公正な教科書採択を求める大田区民の会も取材されました。 その時渡したパンフレット(生前今井英男氏 . . . 本文を読む
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緑がなくなった ! (5) ー突然な現地説明会ー

2018年07月04日 | 日記
敷地内の樹木が全て切り倒され、地肌がむき出しになった姿を見るにつけ悲しさが募ります。 我が家を含めた周辺住民にとっては、ある程度予想はしていたものの業者による説明が一切ない中での工事開始に怒りが爆発しました。 ある朝、「現地において業者からの説明がある」という情報を同じ自治会の理事をされているAさんから耳にしました。 彼は、工事用車両が出入りする至近の住宅の方からの話で知ったという . . . 本文を読む
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夢二 エデホン (小石川・子ども風土記ー8 )

2018年07月02日 | 機関誌
  大正三年、竹久夢二は一冊のコマ絵帳を出版しました。 この「夢二エデホン」と名付られたミニ画集には、動植物・風景・くらしの道具、そして人々などが美しく描かれていましたが、次のような、子どもたちに対する深い愛と尊敬の気持ちを表す「前書き」が添えられていました。   「・・・稚き子よ、私は御身の画いた『九本の脚を持てる馬』の絵を決してとがめだてはしない。御身の母君は、或いはまた学校の先生は、 . . . 本文を読む
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