「明日、君がいない」
監督 : ムラーリ・K・タルリ
原題は「2:37」 学校の昼下がりに発生する事件から、その日の朝に時は遡り
登場人物の全員が行き交うシーンが、見事なカメラワークで繰り返されていく・・・
私達 大人も、誰にも口にできない秘密を持ち、誰とも心が通わない孤独を感じる。
「今」「ここ」に、同時に居ながらも、視線を落とすだけ、スレ違うだけの関係である。
誰もが、自分自身のことに精一杯で、誰かを気にしたりする余裕は、ないのだろう。
淋しい、哀しい、空しい、大人も、負の感情が生じる時もあるけれど、その感情こそ
自分の存在そのものなのだと、生きている証なのだと、少なくとも、私は、思うのだ。
自分の存在を受け止めることができた時に、生き続ける強さは、必ず 生まれてくる。
どんなに淋しくても、哀しくても、空しくても、自分の存在を愛おしく思う時が必ずくる。
しかし物心が付いてから数年という若者には、あまりにも残酷な哲学なのだろう・・・
友人を自殺で失い、自身も自殺を経験したという監督が、登場人物と同年代の頃
脚本を書いたらしい。経験を昇華するかのように冷徹に見つめる視線が切ない・・・
エンディングテーマに流れる「Don’t Forget Me」 耳から、心から、離れない・・・
監督 : ムラーリ・K・タルリ
原題は「2:37」 学校の昼下がりに発生する事件から、その日の朝に時は遡り
登場人物の全員が行き交うシーンが、見事なカメラワークで繰り返されていく・・・
私達 大人も、誰にも口にできない秘密を持ち、誰とも心が通わない孤独を感じる。
「今」「ここ」に、同時に居ながらも、視線を落とすだけ、スレ違うだけの関係である。
誰もが、自分自身のことに精一杯で、誰かを気にしたりする余裕は、ないのだろう。
淋しい、哀しい、空しい、大人も、負の感情が生じる時もあるけれど、その感情こそ
自分の存在そのものなのだと、生きている証なのだと、少なくとも、私は、思うのだ。
自分の存在を受け止めることができた時に、生き続ける強さは、必ず 生まれてくる。
どんなに淋しくても、哀しくても、空しくても、自分の存在を愛おしく思う時が必ずくる。
しかし物心が付いてから数年という若者には、あまりにも残酷な哲学なのだろう・・・
友人を自殺で失い、自身も自殺を経験したという監督が、登場人物と同年代の頃
脚本を書いたらしい。経験を昇華するかのように冷徹に見つめる視線が切ない・・・
エンディングテーマに流れる「Don’t Forget Me」 耳から、心から、離れない・・・