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ちい坊のオッカケ人生

ハイテンションでクールな ちい坊のオッカケ記録

明日、君がいない

2007年05月01日 | MOVIE
「明日、君がいない」


監督 : ムラーリ・K・タルリ


原題は「2:37」 学校の昼下がりに発生する事件から、その日の朝に時は遡り
登場人物の全員が行き交うシーンが、見事なカメラワークで繰り返されていく・・・


私達 大人も、誰にも口にできない秘密を持ち、誰とも心が通わない孤独を感じる。
「今」「ここ」に、同時に居ながらも、視線を落とすだけ、スレ違うだけの関係である。
誰もが、自分自身のことに精一杯で、誰かを気にしたりする余裕は、ないのだろう。


淋しい、哀しい、空しい、大人も、負の感情が生じる時もあるけれど、その感情こそ
自分の存在そのものなのだと、生きている証なのだと、少なくとも、私は、思うのだ。

自分の存在を受け止めることができた時に、生き続ける強さは、必ず 生まれてくる。
どんなに淋しくても、哀しくても、空しくても、自分の存在を愛おしく思う時が必ずくる。
しかし物心が付いてから数年という若者には、あまりにも残酷な哲学なのだろう・・・



友人を自殺で失い、自身も自殺を経験したという監督が、登場人物と同年代の頃
脚本を書いたらしい。経験を昇華するかのように冷徹に見つめる視線が切ない・・・

エンディングテーマに流れる「Don’t Forget Me」 耳から、心から、離れない・・・



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ラブソングができるまで

2007年04月22日 | MOVIE
「ラブソングができるまで」


監督 : マーク・ローレンス
出演 : ヒュー・グラント ドリュー・バリモア



「その人が画面に出てくるだけで思わずほほえみたくなり、どんな役を演じていても
温かく見守りたくなる。ヒュー・グラントとは、そんな俳優のひとりではないだろうか」

映画のパンフレットの、映画評論家の大森さわこさんの文章を読みながら佇む私に
「いい映画でしたね。こういう映画が好きなのです」 話かけて来た御年配の御婦人。



ヒュー・グラント主演。「ノッティングヒルの恋人」と重ねて見ていた。「ベタ」だけれど
自分自身に自信を失いかけていた男性が、女性の存在そのものに生きる力を得て
「The meaning of my life」に気付くという「恋愛物語」は 幸せな気分になれる。


自分の想いを的確に言い表してくれた事への喜びを感じながら、映画館を後にする。
大好きなヒューグラントが主演の久しぶりの映画。上映中は、何回か見に行くと思う。



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約束の旅路

2007年04月21日 | MOVIE
「約束の旅路」


監督 : ラデュ・ミヘイレアニュ
出演 : ヤエル・アベカシス ロシュディ・ゼム




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キトキト!

2007年04月19日 | MOVIE
「キトキト!」


監督 : 吉田康弘
出演 : 大竹しのぶ 石田卓也 平山あや 光石研 井川比佐志


舞台は、富山県高岡市。台詞は、富山県の方言。
この方言が、この物語を膨らませていた気がする。


実は、いただいた映画チケットの期日が4月20日
苦手な俳優もいて、最初は見る予定ではなかった。


冒頭シーンから15分。最初は帰ろうと思ったほど 

でも最後まで居て正解。思いがけず、心が温まる。 
平山あやさんの、自然な表情が可愛らしくて好感。



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善き人のためのソナタ

2007年04月06日 | MOVIE
「善き人のためのソナタ」


監督・脚本 : フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 : ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック セバスチャン・コッホ


1989年の、あの「ベルリンの壁」崩壊の直前の、東西ドイツで起きていた現実
特に秘密組織「シュタージ」を、4年に渡る詳細な取材を基に 緻密に創り上げた。



音楽、演劇、文学などの芸術を、愛する心、そして、表現しようとする自由な精神、
対極の閉塞的な世界。その対比と 主人公が解放される姿の描写が、素晴らしい。



原題は「他人の生活」 邦題は興行的には上手いけれど、賛否両論かも知れない。



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ハッピーフィート (日本語吹替版)

2007年04月05日 | MOVIE
「ハッピーフィート (日本語吹替版)」


監督 : ジュディー・モリス他


 

第79回アカデミー賞では、「長編アニメ映画賞」を受賞。

水族館のシーンは、個人的には思わず涙が出たけれど
物語自体には、万人に訴える哲学がないという感じかな。


春休み中で、親子連れで見に来ていた人が多いけれど
上映108分。子供には、長く感じられる内容だったかも。




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リトル・ミス・サンシャイン

2007年03月10日 | MOVIE
「リトル・ミス・サンシャイン 」


監督 : ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス
出演 : スティーヴ・カレル アラン・アーキン ポール・ダノ アビゲイル・ブレスリン


第79回アカデミー賞で、「脚本賞」受賞。(アランアーキン氏が、「助演男優賞」受賞)


「リトル・ミス・サンシャイン」が受賞したということは、ノミネートされていた他の作品は
受賞できなかったということ。ノミネートさえされない 多くの作品が存在するということ。


栄光という光の当たる作品が1つ存在した時に、その陰には、必ず深い闇が生まれる。
1年間、良い作品を創ろうと、関わる人間が、精一杯の努力をしていたにもかかわらず
日の目を見ることのないまま、認められることのないまま、消え去る作品は、必ず、ある。



人生には、「勝ち」も、「負け」も、ない。子供の頃から今まで、常に言い続けている言葉。

勝ち負けで評価する呪縛から逃れたいし、何物にも縛られず自由でいたいと思うけれど
意図的に創られている「光」と「闇」の世界に生きていると、心の奥底に、知らないうちに
「人生には、勝ち組と、負け組が、存在する」という悪魔の囁きを、内面化してしまう・・・



そんな価値観で世界と人間を判断してしまう弱さがあることを、最近、自覚している私・・・
私の弱さを、吹き飛ばしてくれる、強さはなかったけれど、心を補ってくれた気がしている。


 

劇中のアランアーキンのセリフ「本当の負け組とは、何も挑戦しない人のことを言うんだ」

動かないバスを動かそうと、不器用ながらも思いやりの心を持ち、頑張る人達がいるなら
私も、ささやかだけど、力を貸したい。そんなあたたかな想いが、久しぶりに生まれていた。 



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ドリームガールズ

2007年03月03日 | MOVIE
「ドリームガールズ」


監督 : ビル・コンドン
出演 : ジェイミー・フォックス ビヨンセ・ノウルズ ジェニファー・ハドソン エディ・マーフィ


第79回アカデミー賞、助演女優賞に輝いた、ジェニファーハドソンの存在感と歌唱力に
ひたすら圧倒されながらも、ビヨンセノウルズが歌い上げる「Listen」に、思わず涙ぐむ。



ある意味、音楽が「売れる」ことは大切だけれど、売れるか売れないかは全く関係なく
「自分の声を探していく」決意することができたシンガーは強く美しく見えるものなのね。



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第79回アカデミー賞

2007年02月26日 | MOVIE
「第79回アカデミー賞」


作品賞 「ディパーテッド」
監督賞 「マーティン・スコセッシ」(ディパーテッド)


主演男優賞 「フォレスト・ウィテカー」(ラストキング・オブ・スコットランド)
主演女優賞 「ヘレン・ミレン」(クイーン)


助演男優賞 「アラン・アーキン」(リトル・ミス・サンシャイン)
助演女優賞 「ジェニファー・ハドソン」(ドリームガールズ)


脚本賞 「リトル・ミス・サンシャイン」
脚色賞 「ディパーテッド」
撮影賞 「PAN’S LABYRINTH(原題)」
編集賞 「ディパーテッド」


美術賞 「PAN’S LABYRINTH(原題)」
衣装デザイン賞 「マリー・アントワネット」
メイクアップ賞 「PAN’S LABYRINTH(原題)」


作曲賞 「バベル」
歌曲賞 「I Need To Wake Up (不都合な真実)」
録音賞 「ドリームガールズ」
音響編集賞 「硫黄島からの手紙」
視覚効果賞 「パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト」


外国語映画賞 「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
長編アニメ映画賞 「ハッピーフィート」
短篇アニメ映画賞 「ザ・デニッシュ・ポエット(原題)」
長編ドキュメンタリー賞 「不都合な真実」
短篇ドキュメンタリー賞 「The Blood of Yingzhou District(原題)」
短篇実写映画賞 「ウエスト・バンク・ストーリー(原題)」





 

トニー・レオンとアンディ・ラウの「インファナル・アフェア」「香港ノワール」の傑作。
そのリメイク版ということで、敢えて見ることを止めた「ディパーテッド」が 作品賞。


オリジナルではなくリメイクが、作品賞を受賞したということ自体ショックだけれど
「第78回アカデミー賞」 作品賞を受賞した「クラッシュ」に感じたことと全く同じで
何十年後、後世の人にも名画と評価される作品かと言われると、かなり疑問・・・



私のような映画ド素人には、「アカデミー賞」は、あくまでもフェスティバルだけど・・・

授賞式前に見落とした「リトル・ミス・サンシャイン」「ドリームガールズ」見に行こう 



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あなたになら言える秘密のこと

2007年02月22日 | MOVIE
「あなたになら言える秘密のこと」


監督 : イザベル・コイシェ
出演 : サラ・ポーリー ティム・ロビンス


「彼女の名前はハンナ 友達・家族・趣味・将来の夢 -すべてなし」
「どこで生まれ、何をしていたのか? 過去のことは聞かないで」・・・

キャッチフレーズの軽さと、彼女の秘密の重さ。ギャップに、愕然とする。



「あなた」とは、私であり、「秘密」を告白された、私達なのかも知れない。

「彼」が、彼女の秘密を知ろうと思い、共に生きて行こうと決心したように
私達も、重い歴史から目を背けず生きる事ができるか問われた気がする。



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それでもボクはやってない

2007年02月21日 | MOVIE
「それでもボクはやってない」


監督 : 周防正行
出演 : 加瀬亮 役所広司 瀬戸朝香 山本耕史 


「もしも、自分だったら・・・」 映画を見た誰もが感じたことだろう。

「裁判は、真実を明らかにする場所ではない」 そんな世界の中

「それでもワタシはやってない」と、言い続けることができるのか。
また 「それでもカレはやってない」と、弁護することができるのか。


そして何よりも、「真実を明らかにする」ことが、できるのだろうか。



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魂萌え!

2007年02月20日 | MOVIE
「魂萌え!」


監督 : 阪本順治
出演 : 風吹ジュン 田中哲司 常盤貴子 寺尾聰 加藤治子


主人公を、「典型的な専業主婦ゆえ世間知らず」とした人物設定が
最後の最後まで、違和感。59歳という 還暦を控えた女性だけれど

「初めて自分の手帳を購入して予定を書き込み喜びを感じている」


  今時、そんな女性、いるのかな~ 



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第30回日本アカデミー賞

2007年02月16日 | MOVIE
「第30回日本アカデミー賞」


最優秀作品賞 「フラガール」
最優秀監督賞 「李相日」(フラガール)
最優秀脚本賞 「李相日/羽原大介」(フラガール)


最優秀主演男優賞 「渡辺謙」(明日の記憶)
最優秀主演女優賞 「中谷美紀(嫌われ松子の一生)
最優秀助演男優賞 「笹野高史」(武士の一分)
最優秀助演女優賞 「蒼井優」(フラガール)


最優秀音楽賞 「ガブリエル・ロベルト/渋谷毅」(嫌われ松子の一生)」
最優秀撮影賞 「長沼六男」(武士の一分)
最優秀照明賞 「中須岳士」(武士の一分)
最優秀美術賞 「松宮敏之/近藤成之」(男たちの大和YAMATO)
最優秀録音賞 「松陰信彦/瀬川徹夫」(男たちの大和YAMATO)
最優秀編集賞 「小池義幸」(嫌われ松子の一生)


新人俳優賞 「須賀健太」(花田少年史 幽霊と秘密のトンネル)
         「塚地武雅」(間宮兄弟)
         「速水もこみち」(ラフ)
         「松山ケンイチ」(男たちの大和YAMATO)
         「蒼井優(フラガール)
         「檀れい」(武士の一分)
         「山崎静代」(フラガール)
         「YUI」(タイヨウのうた)


話題賞 俳優部門 「塚地武雅」
話題賞 作品部門 「フラガール」
アニメーション作品賞 「時をかける少女」


最優秀外国作品賞 「父親たちの星条旗」





「嫌われ松子の一生」は、生理的に受け付けることができず見送りしたけれど、
ほぼ納得できた結果かな。「かもめ食堂」が、「話題賞」ノミネートされず、残念。


「第30回 日本アカデミー賞」から、「優秀アニメーション作品賞」が新設される。
「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」は、最優秀とはならず、残念。



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ルワンダの涙

2007年02月08日 | MOVIE
「ルワンダの涙」


監督 : マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演 : ジョン・ハート ヒュー・ダンシー


1994年、アフリカのルワンダでフツ族とツチ族との民族対立が原因で
大量虐殺事件が発生。当時、イギリスの公共放送局BBCの記者として
取材したデヴィッド・ベルトン氏が、映画のプロデュースと、原案に携わる。



「ホテル・ルワンダ」は、事件の当事者の目で描かれたということもあり
事件そのものの残虐さの表現を敢えて抑えて、映画的にまとめた印象。

一方、この「ルワンダの涙」は、第三者の目で描かれたということもあり
残虐さから目を逸らさない姿勢で報道した、ドキュメンタリーという印象。



あらゆることに、予備知識を最低限にして行く私は、映画も「予告」程度。
エンディングロールで、虐殺事件の生存者、この世の地獄を見た彼らが
この映画にスタッフとして参加していることを初めて知る。身体が震える。
涙が止まらない。こんな分析をしながら見ていた、自分自身を恥じた・・・



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スターフィッシュホテル

2007年02月04日 | MOVIE
「スターフィッシュホテル」


監督 : ジョン・ウィリアムス
出演 : 佐藤浩市 木村多江 KIKI 柄本明


コピー「夢に誘われ また堕ちてゆく」「RG12指定」

「不思議の国のアリス」「Alice in Wonderland」



佐藤浩市が、ベンチに腰掛けて本を読んでいる姿に
惹かれて、予告編の上記の条件を覚悟して、挑戦!



 怖かった・・・



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