「GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND 4日目」
@Blue Note TOKYO
Gordon Goodwin(pf ts)
Wayne Bergeron(tp)、Dan Fornero(tp)、Bob Summers(tp)、Dan Savant(tp)
Jason Thor(tb)、Francisco Torres(tb)、Charlie Morillas(tb)、Craig Ware(btb)
Eric Marienthal(as ss fl)、Sal Lozano(as fl picc)、Jeff Driskill(ts fl)
Brian Scanlon(ts fl)、Jay Mason(bs fl bcl)
Bernie Dresel(ds)、Rick Shaw(b)、Andrew Synowiec(g)、Mike Bennett(perc)
(perc)
(b)
(g)
(ds)
(pf)
(tp)
(tb)
(sax)
グラミー賞に5回ノミネートされ、日本では2005年に上映された「Mr.インクレディブル」
(「The Incredibles」2004年)の音楽で最優秀器楽編曲賞を獲得されたことで人気の
ゴードングッドウィン氏が、御自身のビッグバンド「BIG PHAT BAND」を率いて来日
「PATTI AUSTIN meets GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND」として
このBlue Note TOKYOに御出演されて、なんと1年も経たないうちに再来日。大感激。
2008年10月にニューアルバム「Act Your Age」をリリース。日本でのレコ発ライブ
2008年1月31日・2月5日 BIG PHAT BANDの音の素晴らしさに打ちのめされて
ライブが開催されれば、アメリカに聴きに行きたいと思い込んだくらい衝撃を受けた私・・・
初日と最終日を断念。5日公演のうち2日目と4日目、1部と2部の両方を聴くことに決定。
ブラスセクションの音を全身に浴びるように聴くことができ、なおかつゴードングッドウィン氏
ドラムのバーニードレセル氏 そして俳優のロバート・デ・ニーロ風で、密かに凝視している
サル・ロザーノ氏が、同時に拝めるという贅沢極まりない席を確保。勿論、音も聴きやすい。
個人的に語彙の貧しさの致命的な原因があるので、魅力を表現できないのが悔しいけど
他のライブでは、簡単には使いたくないと書いた、「素晴らしいアンサンブル」という表現を
ようやく使える。各セクションごとのアンサンブルの素晴らしさは、人間業とは思えない・・・
個人的にも、ビッグバンドに大切だと感じている「ピッチ」と「リズム」が、全員パーフェクト
どれだけ速く吹いても、メンバーの出す音が、「1秒の狂いもなく」揃うという感じ。芸術的
「ビッグバンドでは後列にいて、音楽的なエネルギーや身体的なエネルギーは、バンドを
盛り上げるために欠かせない」と仰る、トランペットセクションに敬意を表して書いたという
「BACKROW POLITICS」 リードトランペッターのウエイン・バージロン氏を中心にして
BIG PHAT BANDを盛り上げている、素晴らしいトランペッター4人をフィーチュアする。
ソロが素晴らしいことは、言うまでもないけれど、あれだけ、鋭く、力強く、吹いているのに
セクションとして、1秒も狂わず音が揃うのが、驚異的・・・ 音の処理が美しく思わず鳥肌。
客席の歓声に、ゴードングッドウィン氏は真っ先に バッキングのサックスセクションを紹介。
立ち上がり満面の笑顔で歓声に応える前列5人。すかさずBACKROWから、ブーイング。
「主役は俺達だぞ~ 前列は邪魔だ~ 座れ」「リーダーが紹介したんだ。俺達が主役だ」
ハンカチを投げるウエイン・バージロン氏、投げ返すサル・ロザーノ氏。ジェスチャー爆笑。
ゴードングッドウィン氏のペンによる、絶妙なタイミングで、次々に立ち現れる音の全ては
どこにも、「無駄がない」と感じられるし、どのセクションの音も、どのミュージシャンの音も
BIG PHAT BANDには、必要不可欠という印象。ミュージシャンとして、嬉しいよね~
サル・ロザーノ氏、リードのエリック・マリエンサル氏が、ブラスセクションを上手に統制する。
サックス隊は、今回はフルートでフィーチュアリングされる「CHANCE ENCOUNTERS」
フルートソロは誰かなと感じていたら、全員で、ユニゾンで吹いていたというほどの揃い方。
小さくて細やかなフルートの音を、全くブレなく、美しいアンサンブルで聴かせるなんて・・・
ゴードングッドウィン氏曰く「自分がフルートでそれをやらなくてすんでよかった」 納得!!
客席は大歓声。でも難曲に、今度は「FRONT ROW」からブーイングの声が上がるかも。
山野楽器でアルバム「Act Your Age」を購入すると、11月10日、本店JamSpotにて
早稲田大学の学生に対する「公開クリニック&ミニライブ」が聴講できるチケットプレゼント
11月20日は、管楽器専門店ダクのスペースDo(ドゥ)で、エリック・マリエンサル氏による
「クリニック&ミニライブ」 山野楽器の方は、チケットはあるものの平日なので行けない・・・
さらに9ヵ月後と贅沢は言わないので、是非また来日して素晴らしい音を聴かせてほしい。
1st.
「Hit The Ground Running」
「Gumbo Street」
「Watermelon Man」
「Attack Of The Killer Tomatoes」
「Chance Encounters」
「El Macho Muchacho」
「Backrow Politics」
「Act Your Age」
Enc.
「The Jazz Police」
2nd.
「Hit The Ground Running」
「El Macho Muchacho」
「Watermelon Man」
「Hunting Wabbits」
「Everlasting」
「Backrow Politics」
「Act Your Age」
Enc.
「The Jazz Police」