「須川展也によるマスタークラス 公開講座 / トルヴェール・クヮルテット コンサート」
@東京建物 八重洲ホール
トルヴェール・クヮルテット(Trouvere Quarte)
須川展也(ss)、彦坂眞一郎(as)、新井靖志(ts)、田中靖人(bs)
日本を代表するサックス奏者、須川展也さんによる、サキソフォンマスタークラスの
公開講座が、東京駅八重洲口より3分の東京建物株式会社 八重洲ホールで開催。
受講生3人が各1時間。須川先生の、穏やかな、しかし時に厳しいレッスンを、受講。
一般も聴講料1000円で聴講できるということで、勉強のため参加させていただく。
須川先生は、「人に聞いてもらえるということは、受講生の皆さんのためにもなる」
「公開講座に参加して、受講生を応援してくれて有難うございます」と、客席に御礼。
そればかりでなく、受講生にも、「自分が大切だと思うことを話させてくれて有難う」
一般人でも、これほどの気遣いの言葉は、そうそう口から出てこない。何だか感激。
キーワードは「ちょっとだけ」 「ちょっとだけ」 「まつ」「のばす」「とめる」「こだわる」
「ちょっとだけ」のことだけれど、そこに、どれだけ「こだわれるか」が、プロだと・・・
音楽大学では当たり前の光景だと仰るけれども、須川先生の耳が納得できるまで
「もうちょっと」「もう1回」「もうちょっと」「もう1回」 執拗に繰り返されるレッスンには
プロのミュージシャンとして 音楽に携わることの厳しさを、垣間見たような気がする。
そして、受講生3人の「音」が、「ちょっとずつ」 変化していくのが分かる。素晴らしい。
16時から、須川展也、彦坂眞一郎、新井靖志、田中靖人、各氏により 1987年に
結成された「Trouvere Quartet(トルヴェール クヮルテット)」のコンサートが開催。
関東圏で2007年の最後となるコンサート。全108席の八重洲ホールは満員御礼。
ピエルネの民謡風ロンドの主題による序奏と変奏、ドビュッシーの弦楽四重奏と続き
メンデルスゾーンのプレリュードとフーガ。4人のアンサンブルの素晴らしさに感涙!!
息を詰めて耳を傾ける客席。最後の瞬間、メンバーも全員、思わず口から漏れた溜息。
TOPPAN HALLでは、お祝いムードもあり、楽しいコンサートという印象でいた私は
20年間、一度もメンバーチェンジすることなく「音」を合わせてきたということの重みを
はじめて実感する。そして今日のコンサートの4人の演奏は、忘れることはないと思う。
一方では、緊張感から解放された(!?)MC。メンバーそれぞれがマイクを握るシーン
新井さん曰く「もう泣きたい・・・」 彦坂さん曰く「どうして連続して演ったかな~」ツッコミ
苦笑する田中さんに、1人で涼しい笑顔の須川さん。キャラクターが個性的で、面白い!
彦坂さん案による「ライブハウスの雰囲気なので、1人ずつインフォメーションコーナー」
彦坂さんと新井さんは、「このまま仲が良ければ(

)」、デュオのアルバムリリース予定
何度も「言っていいんですか?」「この場でいいんですか?」と気遣う新井さんが面白い。
田中さんは、「“固まっている”オフィシャルサイトが、2008年、リニューアルオープン

」
アンコールは、客席で聴かれていたピアニスト小柳美奈子さんをステージにお呼びして
「日本の歌」 ひときわ大声で、「千葉 千葉 千葉」とリズムを取る彦坂さんがステキ!

12:00~15:00 マスタークラス公開講座
「デザンクロ プレリュード カデンツァとフィナーレ」
「ブートリー ディベルティメント」
「グラズノフ コンチェルト」
「ドビュッシー ラプソディ」(須川展也)

16:00~17:10 トルヴェール・クヮルテット

会場で配られたプログラムより (未記載

)
「長生淳 Shall We Sax?」
「I.アルヴェニス セヴィリア」
「G.ピエルネ おばあさんの歌」
「G.ピエルネ 小さな鉛の兵隊の行進」
「G.ピエルネ 民謡風ロンドの主題による序奏と変奏」
「C.ドビュッシー 弦楽四重奏より 1楽章、4楽章」
「メンデルスゾーン プレリュードとフーガ Op.35-5」
「G.ホルスト トルヴェールの惑星より「彗星」」
Enc.
「日本の歌

」
「DOO-DAH組曲

」