「侍BRASS」
@所沢市民文化センター MUSE MARQUEE HALL
中川英二郎(tb)
エリック宮城(tp flh)、辻本憲一(tp flh)、三澤慶(tp flh)、山本英司(tp)
野々下興一(tb)、森博文(hr)、古本大志(tu)、齋藤充(euph tb)
トロンボーン奏者で活躍中の中川英二郎さんが、「クラシック・アンサンブルで
何か演りたい」という想いで結成した、金管8重奏、その名も「侍BRASS」!!
2006年8月に「初陣」 今年も2009年8月15日に既に東京オペラシティでの
公演が予定されている侍BRASS。 夏の陣は東京都心で、冬の陣は他の県と
定期的なツアーが期待できるのかな~ いつか千葉県にも演奏に来てほしいな。
今回は、埼玉県所沢市の官公庁の集まる中心地にある所沢市民文化センター
実は、2004年4月30日の「アンフォゲッタブルコンサートVol.2」以来、2回目


整然とした街は記憶に新しい。覚えていたのは、車線の多さと歩道の幅の広さ!
自転車用レーンが歩道に組み込まれているからだけど、歩いても、ゆとりがある。
音響の良いホール。気合を入れてチケットをゲットしたので、聴きやすい中央席!!
森さんを中心にして、「仲が良い者同士、席替え」したため、中川さんは、やや右側
トロンボーン未経験だけど、スライドする様子が見えるので、正面よりも嬉しいかも。
まず、森さんの「武士道」の独奏で始まり、第一部は、「侍BRASS オリジナル曲」
2008年8月20日にリリースされた3枚目のアルバム「鑪 TATARA」 の曲中心
第二部は「侍BRASS アレンジ曲」で、中川さん、三澤さん、アレンジの妙を披露。
三澤さんの「乱!!」、石川亮太さんの「黒田武士幻想曲」 感動しながら、気付く。

アルバム、買うの、忘れてた・・・

「黒田武士幻想曲」は、民謡「黒田節」をモチーフにして作り上げた幻想曲とのこと。
「お酒を愛する全ての人に送る」と曲紹介。お酒が飲めない未成年も、味わえる曲。
「下弦の月は、いい加減の月」 三澤さんによる爆笑の曲紹介コーナーも、大好評。
「こう見えて、歴史好き」「こう見えて、昭和初期史好き」と仰る三澤さんが作曲した
「乱!! RUN」は、日本歴史上に勃発した、数々のクーデターに関わる若者達に
「時代を憂い 変えようとする決意」を感じて表現したらしい。「疾走感 RUN」溢れる。
曲を作る時は、タイトルからではなく、逆に、まず場景が目に浮かぶという三澤さん。
「これをドラマしたら、主役は杉本哲太」に大爆笑。「作曲は“出演俳優”ありき」とか。
その三澤さん、その髪型で、そのメガネで、その笑顔、「SOY JOY」の豊川悦司!
侍BRASSのアンサンブルの最大の特徴は、ユーフォニアムを「搭載」していること。
中川さんは、曲を書いて煮詰まると、「ここはユーフォニアム、ここもユーフォニアム」
個人的には、低音と高音の架け渡しをされている、森さんのホルンの音が好きだな。
森さん開口一番「しんどい」 でも、1人で数人分の音を美しく響かせて、素晴らしい!
会場近くの小学校に通学された思い出があるとのことで、見に行かれたとエリックさん
5分前後にアレンジされた侍BRASSバージョンの「祝典序曲」が体に浸透してしまい
東京フィルハーモニーの譜面が「長く感じる」辻本さん、他のメンバーも、マイクが廻る。
トランペットの山本さんの声が聞けずに、残念。いつかフィーチュアしていただきたいな。

会場で配られたプログラムより (未記載

)
第一部
「武士道」
「鑪 TATARA」
「乱!! RUN」
「下弦の月」
「鍔音 TSUBAOTO」
第二部
「祝典序曲」
「黒田武士幻想曲」
「日本のうたメドレー」
「フェイマス・ジャズ・メドレー」
「ルパン三世のテーマ」
Enc.
「Chardash

」
「Squib Brass (中川英二郎)」

」
「侍

」

終演後、ダッシュで、表参道へ
「MASATO HONDA featuring BOB JAMES 2nd Stage」
@Blue Note TOKYO
本田雅人(as ss flh)
Bob James(pf)
梶原順(g)、Gregg Lee(b)、則竹裕之(ds)
その卓越した実力で日本を代表するサックス奏者の1人として活躍中の本田雅人さん
2008年9月24日にリリースされた 8枚目のソロアルバム「Across The Groove」
BMG移籍の第一弾となる「Across The Groove」は、本田さん名義のアルバムで
初めての海外ミュージシャンによる海外レコーディングと意欲的! サポートメンバーは
ボブジェームス氏、ネーザンイースト氏、ハーヴィーメイソン氏、マイクミラー氏、豪華盤
ボブ氏は、嬉しいことに「本田さんのために」来日。心待ちにしていたレコ発ライブが実現。
「もし自分だったら、絶対に行かないですね~」 本田さんらしい、「ひねくれた」歓喜の声。
「マサトの曲は難しい。間違える。ゴメンナサイ」 ボブ氏らしい、「へりくだった」賞賛の声。
最終日 セカンドステージということもあるのかな。こんなに雰囲気の良い客席は久しぶり。
本田さんも、これ以上ないほどの満面の笑顔で演奏。こんなに楽しそうな表情も久しぶり。
アンコールでは、最終ステージということで特別に、ボブ氏の名曲「Westchester Lady」
本田さん、背後のグレッグさんに向かい 「・・コレ・・なんて発音するの?」(オイオイ・・・

)
「Westchester」 一見すると、「stch」 子音が続く綴りのあたりで、発音に怯むよね~
本田雅人というミュージシャンの音楽を、確立させた10年間。転換期とも言える10年目
単身で渡米、憧れのミュージシャンと一緒に レコーディングするという新しい世界に挑戦。
老舗の「のれん」に、庇護されず依存できず、「個」として生き貫いて実力で切り開く世界。
その「世界の」ボブ・ジェームス氏との、レコーディングとライブは、出会いと生きた時間は、
音楽への影響だけではなく、決して揺るぐことのない自信を 本田さんに与えたことだろう。
ステージから聞こえた音には、そんな本田さんの充実感と達成感が溢れていた気がする。
「Heart of Zipangu」
「Cool Bounce」
「HA-RU-U-LA-LA-」
「Maputo」
「Captain Giovanni」
「It do mean a thing」
Enc.
「My Ballad」
「Westchester Lady」

「jazz Life」
三栄書房 2009年4月号

「ADLIB」
スイングジャーナル社 2009年4月号