「第37回 YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST」
@府中の森芸術劇場 どりーむホール
2006年8月19日~2006年8月20日
総合司会 国府弘子
審査員 本田雅人 (50音順・・・約1名を除く) 内堀勝、納浩一、瀬川昌久
角田健一、前田憲男、三木敏悟、三森隆史、守屋純子
大学ビッグバンドオーケストラ活動の振興、技術と質的向上を目指して講座を開設した
山野楽器株式会社が、その活動の成果を発表する場として1970年から開催している
「YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST」。第37回目の、2日目を聴きに行く。
アンケート「来場のきっかけ」には、「TOKYO LEADERS BIG BANDの出演」に◎
SOMEDAY以外で聴くことのできる、「TOKYO LEADERS BIG BAND」嬉しい

加えて「その他」にも◎ 「審査員」 「審査員の批評を、個人的に勉強するため」
ホットな関西の大学生

クールな関東の大学生 違いが顕著な表彰式シーン。
入賞できたということに、出演者・応援者ともに大歓声を上げて喜びの態度を示し
飛び跳ねるばかりに表彰台に駆け寄ってトロフィーと盾を受け取る関西の大学生。
上位の入賞ができなかったことは、「ありえない」想定外のことと言わんばかりに
声の一つも上げないまま憮然とした表情で渋々と表彰台に集まる関東の大学生。
「YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST」は、その名の通り「コンテスト」で
第1位の最優秀賞からシード権の第30位までを目指して、「競争」せざるを得ない。
「大学生ビッグバンドの

甲子園

」 ただの演奏会と違い、力の入れ方も特別。
「良し悪し」の問題では勿論ないし、関西と関東の違いだけではないと思うけれど
演奏すること自体を自らも楽しみ、客席も楽しませようとしている関西の大学生は
審査員の皆様も毎年とても嬉しそうに評価しているし、一般人から見ても好印象
競技に参加できたという「楽しい」経験を後輩に伝え、パワーをアップしていく大学
上位入賞できなかったという「悔しい」経験を後輩に伝え、上位を目標にする大学
これからは、山野コンテストに対する大学生の意識は、二分されていくだろうな・・・
私のような音楽ド素人には、「山野コンテスト」は、あくまでもフェスティバルだけど。
20日では、独特の世界を追求する「京都大学 ダークブルー・ニュー・サウンズ」
「日本大学 リズム・ソサエティ」「東京工業大学 ロス・ガラチェロス」が好きかな~
ベストランクアップ賞の副賞に爆笑。「トロンボーンの村田陽一さんの、クリニックと
昭和大学メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラの演奏会にゲスト出演」
最優秀賞受賞した「同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ」が聴けず、残念。
優秀ソリスト賞のキーボード奏者さんが、妖艶な演奏で観客を惹き付けたという噂。
2007年の第38回は、西東京で1泊することを覚悟して、2日とも聴いてみたいな。
学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
角田審査員 「楽しんでいるのが分かる ジャズの美味しいとこを表現してる」
国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
本田審査員 「曲が“偉すぎて”良く分からない。5回くらい聴くと分かるのかな」
早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
前田審査員 「合格した後に、どうするか。八方破りの自己主張が聴こえない」
愛知大学 ブルー・スターズ・ジャズ・オーケストラ
三木審査員 「良く練習している。センスの良いスコアを、こなすセンスがある」
東京工業大学 ロス・ガラチェロス
守屋審査員 「どのソロも、短いなりに見せ所いっぱい。悪いところは特にない」
横浜市立大学 セカンド・ウインド・ジャズ・オーケストラ
内堀審査員 「弱点を直す練習よりも、何を付け足すか追及すると魅力が出る」
20分休憩
TOKYO LEADERS BIG BAND
三木成能(pf)、納浩一(b)、岩瀬立飛(ds)
高瀬龍一(tp)、小林正弘(tp)、松島啓之(tp)、田中哲也(tp)
中路英明(tb)、佐藤春樹(tb)、北原雅彦(tb)、西田幹(tb)
佐藤達哉(ts)、近藤和彦(as)、山口真文(ts)、多田誠司(as)、黒葛野敦司(bs)

佐藤達哉さん曰く「最優秀賞めざしたいけれど、ゲストは審査しないで下さいね」
「ひとりぼっちのジョージ (納浩一)」
佐藤達哉(ts)中路英明(tb)松島啓之(tp)
「サンサ (佐藤春樹)」
佐藤春樹(tb)

北原雅彦(tb)
黒葛野敦司(bs)山口真文(ts)
「Ms.B.C. (PAMELA WATSON)」
中路英明(tb)高瀬龍一(tp)
多田誠司(as)

近藤和彦(as)
岩瀬立飛(ds)
大阪大学 ザ・ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
納審査員 「同じ関西人として嬉しいやら恥ずかしいやら。音楽を楽しんでいる」
立命館大学 R.U.スウィンギン・ハード・ジャズ・アンサンブル
角田審査員 「熱い感じが伝わる。もっとビブラートを掛けると、粋な感じが出る」
神戸大学 KOBEマソック・ジャズ・オーケストラ
本田審査員 「リズム感が良い。バンドの人が元々持っているリズム感が良い」
甲南大学 ニューポート・スウィング・オーケストラ
前田審査員 「ホッとした。良い意味の関西人の態度を、ひしひしと感じている」
成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
三木審査員 「面白かった。オリジナル曲のタイトルの通り、観客を殺していた」
京都大学 ダークブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
守屋審査員 「解釈も演奏も難しいスコアに、こだわってきているのが良かった」
20分休憩
中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
内堀審査員 「楽しい美しい演奏。こういうレパートリーは上手いスキを見つけた」
創価大学 プリンス・マーシー・ジャズ・オーケストラ
納審査員 「美味しいなというところ、使わせてもらおうかな。個人的には高得点」
東京国際大学 メロウ・ドルフィン・ジャズ・オーケストラ
角田審査員 「リズムと管のバランスが良い。もっとアンサンブルの生きる選曲を」
日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
本田審査員 「ブラスセクションの、まとまりが良く、バーンと来る音の威力がある」
和光大学 グリーン・キャタピラーズ・ジャズ・オーケストラ
前田審査員 「十分テクニックで演奏できる。せいぜい腕を磨いて下さい。ヨロシク」
森寿男とブルーコーツ
「観客特別賞

」を、ブルーコーツのトロンボーン奏者の岩崎敏信氏に渡したい。

表彰式
奨励賞(第10位) 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
審査員賞(第9位) 天理大学 ALSジャズ・オーケストラ
審査員特別賞 ベース ドラム (天理大学 ALSジャズ・オーケストラ)
敢闘賞(第8位) 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
特別賞(第7位) 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
ベストランクアップ賞 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 テナーサックス (甲南大学 ニュー・ポート・スウィング・オーケストラ )
優秀ソリスト賞 キーボード (同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ)
最優秀ソリスト賞 アルトサックス
(昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ)
日刊スポーツ賞(初 第6位) 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
76.1 InterFM賞(第5位) 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
スイングジャーナル賞(第4位) 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
優秀賞(第3位) 大阪大学 ザ・ニュー・ウェイヴ・ジャズ・オーケストラ
優秀賞(第2位) 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
最優秀賞(第1位) 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ

「jazz Life」
三栄書房 2006年10月号
「速報リポート」

「Swing Journal」
スイングジャーナル社 2006年10月号
「第37回 山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト 詳細」

本田雅人審査員 「今回注目したソリスト達」

(山野楽器 HP
「THE 37th YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST 第37回大会結果発表」
「8/20 TOKYO LEADERS BIG BAND」)