ブラームス
交響曲第1番
指揮…ティーレマン
演奏…ミュンヘンフィル
好み度…4(5点満点)
終楽章に19分弱をかけているように、テンポは終始ゆっくりめ。
厚く美しい響きではあるが、オケを鳴らしきっている感覚はなく、他に秀でた力感や緊迫感あるいは覇気は感じず、地をうごめくような重厚感は雰囲気を感じさせつつ、少しの退屈感と不完全燃焼感を覚えるようでもある。
ミュンヘンフィルの響きも、美しいがチェリの頃の独特の深みとまではいっていない印象。
ただ、終楽章は結構な聴きもの。
ホルンによる独奏と続くホルンが重なりあって奏されるあたりでようやく情感と雄大さが聴かれて音楽が生きはじめる感があり、
有名な主題の弦楽器による1回目の提示の前で完全に音を止め、静寂の中から静かに奏される主題は新鮮であり美しい。聴き慣れた主題のはずがこれは別物の感がある。
フィナーレの前に思い切ってテンポを落とすあたりもごく自然に続く高揚への雰囲気をつくっていて、たっぷり謳う凱歌は個人的にはかなり心地よい。
オーソドックスのようでそうでない、ブラ1を聴いたようなそうでないような、聴き終わって何か不思議な感覚を感じるブラ1である。
交響曲第1番
指揮…ティーレマン
演奏…ミュンヘンフィル
好み度…4(5点満点)
終楽章に19分弱をかけているように、テンポは終始ゆっくりめ。
厚く美しい響きではあるが、オケを鳴らしきっている感覚はなく、他に秀でた力感や緊迫感あるいは覇気は感じず、地をうごめくような重厚感は雰囲気を感じさせつつ、少しの退屈感と不完全燃焼感を覚えるようでもある。
ミュンヘンフィルの響きも、美しいがチェリの頃の独特の深みとまではいっていない印象。
ただ、終楽章は結構な聴きもの。
ホルンによる独奏と続くホルンが重なりあって奏されるあたりでようやく情感と雄大さが聴かれて音楽が生きはじめる感があり、
有名な主題の弦楽器による1回目の提示の前で完全に音を止め、静寂の中から静かに奏される主題は新鮮であり美しい。聴き慣れた主題のはずがこれは別物の感がある。
フィナーレの前に思い切ってテンポを落とすあたりもごく自然に続く高揚への雰囲気をつくっていて、たっぷり謳う凱歌は個人的にはかなり心地よい。
オーソドックスのようでそうでない、ブラ1を聴いたようなそうでないような、聴き終わって何か不思議な感覚を感じるブラ1である。
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