好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブルックナー 交響曲第5番 ヴァント/ベルリンフィル

2022-10-09 15:21:03 | ブルックナー 交響曲(第3番/第5番/第8番)
ブルックナー 
交響曲第5番

指揮…ヴァント 
演奏…ベルリン 
好み度…4.5(5点満点)

最もブルックナーらしいといわれるこの曲を、最もあるがままに、高い次元で聴かせているのがこの盤ではないだろうか。
残響で聴かせる宗教色も、恣意的に煽るような表現付けもなく、巨大な構造物のようなブルックナーが、厚く、美しく、充実感のある密度で響いている。
ヴァントの自然な流れの中で聴かれるベルリンフィルの厚み、深み、高い完成度は流石で、この盤はこの響きがあるから感銘深いのだとも思う。
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マーラー 交響曲第2番「復活」 ブーレーズ/ウィーンフィル/ウィーン楽友協会合唱団 他

2022-10-09 15:17:40 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー 
交響曲第2番「復活」

指揮…ブーレーズ 
演奏…ウィーンフィル 
合唱…ウィーン楽友協会合唱団 他 
好み度…5(5点満点)

第1楽章冒頭から重みと陰を感じさせるような、それでいて美しい響きに引き込まれる。
ブーレーズは分析的で冷たい、という評が固定評としてあるようだが、第1楽章を聴くだけでも確かに熱くはないが退廃と気品をないまぜにしたような、その陰を含んだ重みと美しさなんかはむしろ他の盤にはない雰囲気をつくっているように思える。
第2楽章もウィーンフィルならではの美しさを感じ、その美しさ(特に弦かなぁ)は同曲の盤の中でも最上位の部類ではなかろうかと思われるし
原光もソロも弦も風格漂うような美しさ、
終楽章もオケは美しく大きく、合唱は敬虔さも感じさせるような美しさ。
全編通して重みのあるパンチも随所で効いている。
この盤は第一にウィーンフィルの響きがいい。
いい響きだなぁ、と聴いていると、声楽もまたいい。
ブーレーズのつくる流れも響きもいいし、録音もいい。
一点私にとって残念なのはフィナーレの合唱をもう少しゆっくり(熱くなくてもいいから)歌ってほしかったなぁ、という点かな、そこだけ。
確かに、熱い演奏ではない。熱くないが人間味に欠ける演奏ではなく、深みのある美しさを湛えた演奏と思う。
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ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 カヒッゼ/トビリシ響

2022-10-09 15:12:55 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」

指揮…カヒッゼ 
演奏…トビリシ響 
好み度…4.5(5点満点)

以前、このコンビでのチャイ5を聴いたときは「このコンビはベートーヴェンをやってもチャイコになっちゃうんだろうな」みたいな印象を持ったけど、どうしてそうでもなかった。
並み居る巨匠・一流オケによる録音ひしめくこの曲だから、それらと比べて名盤かどうかはなんとも言えないけど、
一流百貨店の素材も外装もしっかりした果物もいいけど、ちょっと田舎の、店構えも外装も素朴だけど粗雑じゃなく形もちょっといびつだけど、それなりの味わいがあるよ、といったものを味わう感覚で聴く分には結構いいものを見つけた感覚で聴けるように思う。
オケも名前は聴かないけどかなりしっかりした印象で素人っぽいところはなく、むしろ一流オケの気が乗ってないときより厚みも力強さもあってよいように思う。
録音は所謂ロシア的な残響多めの録音だけど、風呂場のような感じではない。1999録音とあるけど、ロシアのほうではこういう録音がいい録音なのかなぁ。まぁ聴いてて不快とか嘘っぽいというほどではないけど。
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