好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 ザンデルリンク/ベルリン響/ベルリン放送合唱団他 他

2020-07-19 10:02:44 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」

指揮…ザンデルリンク 
演奏…ベルリン響 
合唱…ベルリン放送合唱団他 他 
好み度…3(5点満点)

何とも粗削りな、はじめから完成度の高さなんて求めてないんじゃないかと思うくらいの、録音もリリースする気なくて録ったのを録りっ放しでそのまま、みたいなある意味生々しさを感じるくらいの感じ。
響きは重く、細かいところは気にせず大きな音をつくって力押しに進むようなところも感じてこれをスケール感と呼ぶならばスケールの大きな演奏ということになろうし、独特の重厚な雰囲気をつくっているとは思う。
第1楽章ではトランペットがやたら耳についたり、終楽章の独唱は録音での音量も大きいが最初のバスなんかも気合も入りすぎ、ライブでの空気感もここでは雑然としたものに感じられて何だか落ち着いて聴けないようなところもあり、合唱も気合入って音量は大きいが美しい広がりとかにはなっていないように思うし、ライナーノートには巨匠、名演の文字が躍りなんとも素晴らしい演奏のようにあったが、私にはどうにも合わないなぁ。
↑だいぶ前にちょっと聴いた感想だけど、過大な期待とか無しに今聴いたらまたちがうのかなぁ。
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ブラームス 交響曲第1番 小林/ハンガリー国立響

2020-07-19 10:00:23 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番

指揮…小林 
演奏…ハンガリー国立響 
好み度…4(5点満点)

深みとか奥行きとかに欠けるきらいはあるが、やるじゃん、ニッポンの指揮者、って感じ。コバケンの汗をかくような情熱とこのオケの実直な響きが合っているのかもしれない。
正面からどっしり組んで第1楽章中盤の高揚部など結構な迫力も聴かせ、終楽章導入のソロとかちょっと感情が過剰になっちゃってるようなところもなくはないが、まっすぐ、厚く、大きく響かせようとする熱意は伝わるような気がする。
例えば同じ日本人指揮者の小澤の、整然と美しい音楽とははなから別のところを目指しているような感も受ける。
隠すことのない情感を、力こぶ振ってそのまま真っ直ぐに奏し切ったような、大家の深み、とかとはちがうけど、庶民的、っていったら変だろうか、響かせるとこはめいっぱい響かせて、わかりやすいといえばわかりやすい、深みには欠けるが汗かくような力感と骨太感を感じさせる、「渾身の」なんて言葉が連想されるような、そんなブラ1のように思う。
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ブラームス 交響曲第2番 ベンゲル/トランシルヴァニアフィル

2020-07-19 09:57:29 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ベンゲル
演奏…トランシルヴァニアフィル 
好み度…4.5(5点満点)

華やかさとか、明るい厚みとかを聴きたいなら他の盤を聴いたほうがよいのだろうと思う。
何を誇示するわけではないが、落ち着いた音色でほのかに情を漂わせながら、ゆっくり、しっかり、どこか牧歌的な雰囲気をもつこの曲にブラームスの艶消しの美しさのような重みを漂わせて、聴くほどに好感が増していくような盤である。
テンポや楽器の出し入れでの新鮮な処理はなく、特別な美音な華やかな響きを聴かせるわけでもないが、重めのしっかりした音色と確かな力感をもち、終楽章も溌剌とした明るさや燃焼感を感じさせることはないが、気ぜわしく走りすぎたり最後だけ急いで浮いたりすることもなく、朴訥に自然な力感と明るさをもって奏し切っている。
個性がないようで、自然に素朴にしっかりブラームスを感じさせる、味わいのある演奏と思う。
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