ベートーヴェン
交響曲第5番「運命」
指揮…ケンペ
演奏…チューリヒトーンハレ管
好み度…4(5点満点)
柔らかい、しかし豊かな響きの運命である。
第1楽章から激しくはないがおおらかな力感と柔らかさをもった伸びやかな響きで聴かせる。
ミュンヘンフィルとの録音同様、運命の動機は4音目はめいっぱい伸ばすがここもただ伸ばすだけでなく低弦の支えの効いたなかなか豊かな響きで、後半の高揚部もおおらかさと奥行きある力感を感じさせてなかなか雰囲気のあるものになっている。
第2楽章では柔らかな響きが映え、第1、第2楽章はなかなか豊かな響きである。
第3楽章はホルンがちょっとはねるような吹き方でこれはちょっと好みに合わないかな。終楽章も柔らかく豊かな響きだが前半はもうちょっと力感がほしいかな、との感も受けるが、あえてそういう構成にしているのかな。後半は弦も豊かさと活力を取り戻し、特有の柔らかい華やかさに包まれる。思えばミュンヘン盤もそんなところがあるかな。
ミュンヘンフィル盤もこちらの盤も録音はジャケットで見る限りどちらも1971年。趣はだいぶ異にする印象を受け、ミュンヘンフィル盤がときに少しほの暗さも感じさせてかっちりまとまった印象を与えるのに対し、こちらは柔らかく豊かなおおらかさを感じさせているように思う。
交響曲第5番「運命」
指揮…ケンペ
演奏…チューリヒトーンハレ管
好み度…4(5点満点)
柔らかい、しかし豊かな響きの運命である。
第1楽章から激しくはないがおおらかな力感と柔らかさをもった伸びやかな響きで聴かせる。
ミュンヘンフィルとの録音同様、運命の動機は4音目はめいっぱい伸ばすがここもただ伸ばすだけでなく低弦の支えの効いたなかなか豊かな響きで、後半の高揚部もおおらかさと奥行きある力感を感じさせてなかなか雰囲気のあるものになっている。
第2楽章では柔らかな響きが映え、第1、第2楽章はなかなか豊かな響きである。
第3楽章はホルンがちょっとはねるような吹き方でこれはちょっと好みに合わないかな。終楽章も柔らかく豊かな響きだが前半はもうちょっと力感がほしいかな、との感も受けるが、あえてそういう構成にしているのかな。後半は弦も豊かさと活力を取り戻し、特有の柔らかい華やかさに包まれる。思えばミュンヘン盤もそんなところがあるかな。
ミュンヘンフィル盤もこちらの盤も録音はジャケットで見る限りどちらも1971年。趣はだいぶ異にする印象を受け、ミュンヘンフィル盤がときに少しほの暗さも感じさせてかっちりまとまった印象を与えるのに対し、こちらは柔らかく豊かなおおらかさを感じさせているように思う。