好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 アンセルメ/スイスロマンド管

2016-10-16 12:29:18 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」 

指揮…アンセルメ
演奏…スイスロマンド管
好み度…3.5(5点満点)

全体的に重厚感はなく、どちらかといえば明るく軽量級の響きだが、なかなかキビキビと快活なところを聴かせている。
第1楽章ではホルンや低弦の支えも効いていて、軽めとはいえここぞというところでのびやかに鳴り渡る高弦は開放的で快活な感を受ける。中盤少し音量を落としたり終盤の運命の動機の前でぐっとテンポを落としたり、変化をつけているが、これは好みかな。個人的には特に功を奏しているとも思えないが嫌味でもない、まぁ、それはそれでちょっとおもしろいか、といったところ。
第2楽章は軽めの明るい弦がどこか明るい田園的な雰囲気を醸している。
終楽章も重厚とか豊かとかというよりは快活。音作りは比較的シンプルだが結構躍動感も感じさせる(終盤は結構軽い)。
肩の力を抜いて快活に聴ける運命にように思うが、繰り返し手に取るか、といわれたらそういう魅力は特に感じないかな。
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ブラームス 交響曲第1番 テンシュテット/NDR響

2016-10-16 12:24:05 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…テンシュテット
演奏…NDR響
好み度…5(5点満点)

どっしりと腰のすわった厚い響きに躍動感を与え、包容力と深みと風格をまとった、堂々たるブラ1。一級の名演。
第1楽章から低弦もがっちり効かせた気迫のこもった骨太感十分の響きであり、第2楽章の弦の重なりは厚く美しい。
終楽章がまた圧巻。冒頭は深い弦の響きから始まり主題独奏部でのホルンの重なりとか、雰囲気たっぷりだし、有名な主題も情感豊か。
深い響きはこの楽章で活力を増し、ずしりとした低弦が、木管が、ホルンが、活き活きと、厚く重なりあう響きは力強くも美しい。フィナーレもなかなかに輝かしい。
ジャケットの記載では1992年6月とあるから、晩年の録音ということになるが、晩年のテンシュテットの録音で聴かれるフルートが特に前に出ることもなく、また、ティンパニが特別強打されることもない(とはいえ効果十分に力強いが)。
力任せに似た熱さを感じるというものでもなく「爆演」等と呼ばれるような演奏ではない。活きと熱さをぎゅっと詰めながら、厚さと深みと風格をもまとうような、晩年のテンシュテットが到達した高みを聴く思いがする。
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ブラームス 交響曲第2番 ジュリーニ/ウィーンフィル

2016-10-16 12:20:42 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ジュリーニ
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

何ともずしりと重量感がある響きとゆっくりしたテンポが印象的。
響きは弦の艶もホルンの力感もウィーンフィルらしく、アンサンブルや表現力もしっかりして、その響きはさすがのもの。
透明感とか明るさとかというより、立派な色のベタ塗りのような響きでもある。
ゆったりゆっくりズシリトした響きで謳う展開は、たとえば低弦のズシリトした響きや内声を堪能できたりもするが、やっぱりちょっとあまりにも遅いかな、という感も受ける。
場面場面の響きとして大変重厚感ある完成度高い響きだが、ここまで一本調子で遅いと立派な音の連続ではあるけれど流れとしてどうかな、という感も受ける。
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