好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 フリッチャイ/ベルリンフィル

2015-04-19 00:04:30 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」

指揮…フリッチャイ
演奏…ベルリンフィル
好み度…5(5点満点)

凄みを感じる新世界。
特に低弦の凄みの効いた響きと金管の咆哮は凄まじいばかりのものがある。
大きな病を知らされたフリッチャイの思いと、それが楽団にも伝わって、入魂の音になるのだろうか。
第1楽章は冒頭から妥協のない、ビリビリするくらいの凄みを湛えた音楽。
第2楽章は、木管も美しいが、しっかり厚く奏される弦の美しさがまた印象的。
第3楽章も、強奏部での各楽器の響きは野性味を感じるほどであり、またその合奏としての音もカッコよく魅力的である。
終楽章も凄みと緊張感は切れることなく入魂の密度の高い演奏。フィナーレの弦の合奏もなかなか切実な音。
クラシック界のポピュラーソング、みたいなイメージとは一線を画した、真剣な、凄みのある名盤です。
コメント
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