い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

五十六番

2021-10-09 | 順番
記憶の片思い

守るための想像上の世界が
歪んだ境界線で分けられる

大きく膨らんだ限界の薄さは
ほんの小さな針先に音を立てる

傷つきたくないから弾力を保ってきた
真っ直ぐで切り刻んだ鋭さを嫌った

やわらかな冷たさに気付いても
火傷する温かさに嘆いても

所詮我が身が知る所
いつも自分だけの記憶の中

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