い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

九十四番

2021-11-16 | 順番
ろうそくの火を吹き消すみたいに

胸の中のモヤモヤが
不安なのか怒っているのか
逃げ場のない苦い煙が
徐々に視界を悪くする

見えてなくても分かってた
結末を知ってから読む
課題の推理小説みたいに
夢を忘れたおとぎ話

初めてめくる紙の匂いが
期待の温度を上げたとしても
徐々に知るべき心の炎は
ユラユラ揺れて色を変える

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