たいしたことはやっちゃいないが、それでも多少はスキルを磨いてきた。
手取り足取り教えてもらうような業界ではなく、すべては見よう見まね。
基本的に不遜な人間なので、先達に敬意を払ってこなかった私である。
ただ、何人かは、「こいつはスゲエな」と思った人たちがいるのも確かだ。
仕事とは何か、を、よーく教えてもらった。
「俺らはプロやから…」
「知恵がないのは汗をかけ」
「泣きの涙の人間のためにやりよるんじゃ」
決して声高に語るわけではないのだが、この人の来し方をみていると「説得力」がある。
何せ、その迫力も含め、手練手管がスゴイ。一緒に仕事をするのが、ホント楽しかった。
なぜ、昔のことを書いてるかというと、
実は昨晩、このオヂさんと久しぶりに飲んだのだ。
かつてご一緒させてもらった「お仕事」を振り返りながら…。
実にデタラメかつ強引、そしてソウルフルな仕事ばかり。
「あの頃は、ホント面白かった。滅茶苦茶だったなあ」との結論に落ち着いた。
私の人生の中で、ここまで影響を受ける人物にはもう出会わないだろうなあ。
葬式では、私が弔辞を読んであげようと、勝手に決めている。