すき焼き(17): メインの具(1):肉
しばらくの間すき焼きシリーズは
『具』の話になります。
今日はそのメインの具である牛肉の日記です。
夕方、母親と買い物に行く。
母も私もルンルン気分であることは確かだ。
母は夕食の手抜きが出来ることでルンルン。
味付けの責任は母には全くない。
私は、肉と言うことでルンルン。
当時、肉を食することは
実際のところすき焼きか
焼肉ぐらいのものであっ . . . 本文を読む
すき焼き(16): 台所(4) お札
「お礼」は「おふだ」であって、感謝の念の「お礼」ではない。
竈は今思えば火の用心に悪いのは確かである。
台所の柱に愛宕神社の火除けのお札が貼られていた。
どこの家でも今でもそうである。
禁煙・オール電化故に
殆ど火が出る余地がない今の我が家でも
愛宕さんの御札が貼られている。
もっとも、今の我が家のそれはきれいなものであるが…。
幼いころの我が家の御札 . . . 本文を読む
すき焼き(15): 台所(2) かまど
諸般の理由でこのブログも今年の末で閉鎖の予定である。
書き残したことを急いで記事にしていこうと思っている。
二つある「かまど」の内一つは
「飯炊き用」であって、もう一つは余り記憶にない。
飯は未だ電気炊飯器とかガス炊飯器がなかった頃
そのかまどを使って薪で焚いていた。
窯で飯を炊くのであるが、
今にして思うとやはり面倒であった。
飯を炊く手順は、ま . . . 本文を読む
すき焼き(14): 台所(2)ガス台
玄関から見て、台所の一番手前にガス台が有った。
ガス台は一つだけであった。
我が家は一応都会であったので、都市ガスが来ていた。
その隣にはかまどが二連あったように思う。もっぱら、飯炊きに使っていた。
多分ガス台は相当後に取りつけたのであろう。
とは言え、おかずの煮炊きはガス台を使うのが常であった。
そのかまどの次に炊事場と言うか
水道の蛇口が付い . . . 本文を読む
すき焼き(13): 台所(2)台所の配置
その裏への少し手前から、
丁度、奥の間への上がり口付近に
台所が有った。
台所は土間であった。
京都は湿気が多いためか、
畳の部屋へ土間から上がるには
結構な労力が要る。
その都度土間では
下駄を履かなければならない。
家によっては
土間に、すのこ板を敷いて、
いちいち履き替える手間を
なくしている家もあった。
そうは言っても、
台所へ行くには . . . 本文を読む
すき焼き(12): 台所(1)家の配置
ついでと言えば恐縮であるが、
昔の我が家の台所は
当時の京都の長屋としては
標準的なものであった。
玄関から裏まで一本の細い通路が有った。
下駄ばき通路で所謂(土間)である。
その通路の行先デアル裏には.小さな庭が有って、
そこにトイレもあった。
水洗便所になる前ハその特有の匂いのために
居住区から離れているのが常であった。。
裏には荷は鬼門のため . . . 本文を読む
すき焼き(11): 卓袱台(4)
すき焼きと言えば、当然
「煮ながら」食する。
そのために、
コンロとか七輪などを
食卓に置くと言うか
設置することが必要である。
最近我が家では時々面倒なのか、
台所で煮たものを
食卓へ持ってくることがある。
これは全くの邪道である。
昔の卓袱台には
そのための仕掛けがあった。
何処の家でも
そうとは言えないかも知れないが、
卓袱台の中央は円形の板を . . . 本文を読む
すき焼き(10): 卓袱台(3)
卓袱台は何かと便利であった。
一人一人のお膳だと
料理を一人づつ分けて
盛り付ける必要がある。
しかし、
卓袱台では
中央に大皿に料理を乗せて、
後は
好きなように
好きなだけ
お食べ下さいと
言うことになる。
勿論食べ盛りの子供には
うれしいし、
嫌いなものも
決してノルマ的に
食べなければならないこともない。
時には好物なものだと
「これこれ」
「万 . . . 本文を読む
すき焼き(9): 卓袱台(2)
我が実家の卓袱台のポイントは「円形」であり、
「折り畳み」が出来ることであった。
当時としては、
ごく標準的な卓袱台である。
円形は確かに上座・下座の関係がない。
更に一人や二人増えても何ら問題はない。
少し詰めて座ればよいし、
座布団がなければ
誰かが座布団なしで座ればよい。
とは言え、
各家庭ではそれぞれの座る位置は
概ね自然と決まっていた。
食事中 . . . 本文を読む
すき焼き(8): 卓袱台(1)
すき焼きの話を始めるのであるが、
「すき焼き」だけでは
間が持たないところがある。
それで
当時のお膳・卓袱台、台所・炊事場の話等々
すき焼き/
食事等に関係する話題をも
併せてしようと思う。
我が家では「お膳」と言っていたが、
卓袱台と言うのが正式な名前であろう。
と言うのは
お膳は一人づつの食卓であるらしいからである。
ウイキペディアによると
次のよう . . . 本文を読む