すき焼き(19): メインの具(3):オマケの脂身
その頃は未だサラダ油も
あまり普及していなかった。
家庭で油が豊富と云うことも無かったのか、
肉屋さんのサービスかどうか分からないが、
肉屋さんの習慣であろう。
目方を図ってから『脂身』の一掛を肉の上に乗せて一丁上がり。
『脂身』と書いたが、
豚の脂身は『豚脂』と学んだので、
本当は『牛脂』と云うのかもしれない。
丁寧に包んで。オマケの脂身が肝心なところである。
と言え、それがおまけであるとは
当時は思わなかった。
当然のことであった。
熱くなったすき焼き鍋に
その牛脂を菜箸で抑えて、
なべ底をグルグルと回す。
この時の油が溶け出す感じが
すき焼きでは一番大切であろうと今も思っている。
スーパーでは
普通はこの牛脂が付いていない。
多分すき焼き用とは限らないからだろう。
店屋で買っても最近は
この脂身は黙っていては入れてくれない。
サラダ油ではどこか味気ない。
店によっては、
脂身を入れて400グラムのところもあるとか。
このようになったのは、
牛肉の調理方法が多様化したためであろうと
善意に考えている。
本当のところは
それだけ世知辛い世の中になったと思っている。
その頃は未だサラダ油も
あまり普及していなかった。
家庭で油が豊富と云うことも無かったのか、
肉屋さんのサービスかどうか分からないが、
肉屋さんの習慣であろう。
目方を図ってから『脂身』の一掛を肉の上に乗せて一丁上がり。
『脂身』と書いたが、
豚の脂身は『豚脂』と学んだので、
本当は『牛脂』と云うのかもしれない。
丁寧に包んで。オマケの脂身が肝心なところである。
と言え、それがおまけであるとは
当時は思わなかった。
当然のことであった。
熱くなったすき焼き鍋に
その牛脂を菜箸で抑えて、
なべ底をグルグルと回す。
この時の油が溶け出す感じが
すき焼きでは一番大切であろうと今も思っている。
スーパーでは
普通はこの牛脂が付いていない。
多分すき焼き用とは限らないからだろう。
店屋で買っても最近は
この脂身は黙っていては入れてくれない。
サラダ油ではどこか味気ない。
店によっては、
脂身を入れて400グラムのところもあるとか。
このようになったのは、
牛肉の調理方法が多様化したためであろうと
善意に考えている。
本当のところは
それだけ世知辛い世の中になったと思っている。