地獄と極楽

子供の道徳教育に、最近よく読まれている絵本だそうです

	絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵
	白仁成昭,宮次男
	風濤社

「嘘をつくと、閻魔様に舌を抜かれるよ」

「食べ物を粗末にすると、目がつぶれるよ」

私たち世代はそう言われて育ちました

それを、くりかえすためなのでしょうか？



娘がまだ、小学校に上がる前でしたが

北陸にある「ハニベ岩窟院」に行ったことがあります

大きな肩から上だけの大仏様が出迎えてくれる、ちょっと風変わりな場所でした

その中に「地獄の入口」というのがあり、入って見てきました

中は暗い洞窟になっていて、大人の私も気持が悪くなるような造り物がたくさんライトアップされていました

「地獄の晩餐」として、鬼が人間の体の一部のような物を皿に盛り食べています

「食物を粗末にした罪」は、鍋でグツグツと目玉を煮ていました

「ヘビ地獄は、蛇がウヨウヨいるところを逃げまくる人間を現していました
（その後、世間を騒がした事件や容疑者たちをたしなめる像などが増えているそうです）

身をもって、道徳教育をうけた娘のその後は・・・

悪いことをして、私が気づく前に「ハニベはやだ～～。ハニベはやだ～～」と泣き

自ら、悪いことをしたと告白しているような様子がしばらく続きましたが

そのうち忘れたようでした

で、娘の躾に役立ったか？？

いいえ。人並み（それ以上？！）に自己保身のための嘘はつきますし

ひとを怒らせることもしました

絵本くらいで、効果はあるのかわかりません



一方、最近恵那市を走る第三セクターの「明智線」の新名所は

その名も「極楽駅」

この「極楽」行きの切符が欲しいということで、お客さんが増えているようです

この駅まで電車に乗ってくるお客さんを待つために、観光バスが並んでいるのを見かけます

誰もが、地獄より極楽に行きたいですよね