NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

ボランティアワーク

2014年03月19日 | NPO
あるNPOの助成金申請を読んでいたら、びっくりするほど多額な寄付金が計上されていました。
これほどの寄付金収入があれば助成金は必要ないのではと思いましたが、直接にヒアリングしてみるとこれはボランティアワークを金額換算して寄付金収入に計上している結果であることが分かりました。

NPOはボランティアによる無償の労力に支えられている部分が非常に多く、これは営利企業には見られない特色となっていますが、ボランティアの労力を金額評価しないとNPOの真の活動規模が過小評価されかねないという問題がありました。
また、ほとんどの事業活動がボランティアによって支えられており、有給の職員は管理業務を行っているだけというNPOの場合は、一見すると事業をほとんど行っておらず管理業務だけにお金を使っているとみられてしまうということもありました。

そこで新しい会計基準では、ボランティアワークについて合理的に金額を算定できる場合には活動計算書の収益の部に「ボランティア受入評価益」を計上し、費用の部にそれと同額の「ボランティア評価費用」を計上できるようにしたものです。
こうした会計処理を行うかどうかは各々のNPOの選択に委ねられていますが、補助金や助成金を申請する際にはリスクになりかねないという悩ましさもあるようです。









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