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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

鎖国を見直す

2017年02月16日 | NPO
文部科学省が14日に公表した次期学習指導要領の改正案では、小中学校の社会科で「鎖国」の表記をやめて「幕府の対外政策」に改めるとのことです。

「鎖国」という用語は、1690年9月から92年10月までオランダ長崎・出島商館医として日本に滞在したE・ケンペルが、帰国後にラテン語で著した「廻国奇観」の中にある<日本が国を鎖すことの是非>に関する論文が出自となっています。

これが、英語版「日本史」に英訳転載され、そのオランダ語訳が日本に伝わり、1801年にオランダ語通詞志筑忠雄(つづきただお)が、自ら<鎖国論>と義訳(意訳)したことから、これ以降「鎖国」は歴史用語になりました。

しかしながら、長崎、対馬、薩摩、蝦夷の4つの口を通じて外交と貿易は行っており国を閉ざしていたわけではないので、「鎖国史観」は見直すべきだとは思うのですが、一足飛びに「鎖国」の表記をやめるというのは教育現場で混乱が生じかねないのではないかと懸念しています。

これも、北方四島や尖閣列島、竹島という国境問題と関係があるのでしょうか・・・





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