山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

山田社長の苦悩

2021-09-04 10:56:35 | 朝気店

三養醸造(山梨市牧丘町)から、巨峰の一升瓶ワインが入荷です。

三養醸造の、唯一の一升瓶ワイン。

巨峰ワインの辛口ロゼ。

ラベルの生ブドー酒の意味は、葡萄から作ったワインのこと。

伝統のラベル。

昔は、葡萄から作ったワインを強調する時代があったのですね。

巨峰は、三養酒造がある山梨市牧丘町の特産ぶどう。

山梨県民に、「巨峰の産地は?」と尋ねると、10人が10人「牧丘」と答えるほど有名(多分)。

だから、三養酒造は巨峰ワインを作り続ける義務があります。

しかし、現社長の5代目山田氏は、巨峰ワインが気に入らない。

巨峰ワインに、美味しさを追求し続けることは無理、という。

巨峰ワインは、甘く作れば、口当たりがよく、香りも華やかで、色も良いし、一見さんには良いでしょう。

ワインが好きで、毎晩ワインで晩酌する方には、不向き。

山田社長は、甘口ワインは作りたくない、と。

でも、辛口の巨峰ワインは難しい。

山田社長の苦悩は続く。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルバイヤート 甲州かろやか... | トップ | 夜8時の納品 »
最新の画像もっと見る

朝気店」カテゴリの最新記事