山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

幻の一升瓶ワインを試飲

2014-08-31 21:00:05 | ワイン四方山話

 8月24日に甲府市のフレンチレストラン「ボンマルシェ」で、「My一升瓶ワインを探す会」が開催されました。

事前の案内で、一升瓶ワインのリストを拝見すると、飲んだことが無いワインがいくつもあり、早速会場へ。

今回の一升瓶ワインは、甲州種100%のワイン限定。

リストワイン43アイテムのうち、飲んだことが無いのは下記の6つ。

勝沼第八葡萄酒。

組合員の葡萄栽培農家のためだけに製造。

一般販売は無い。

税務署が、密造酒を防ぐため、製造免許を取得するように指導した頃、ワイナリーは第〇葡萄酒のような名称だった。

その名前が今も付く歴史あるワイナリー。

参考資料には2000円とあるが、以前私が問い合わせたときは、3000円と言われ、扱うのを敬遠したことがあります。

2000円なら、販売させていただきたい。

山梨発酵工業。

JAフルーツ山梨の横にあるので、関連会社と思っていたのですが、葡萄栽培農家450件が出資しているワイナリーとのこと。

甲州種100%で、一升瓶1500円は安い。

日川醸造。

似た名称の日川中央葡萄酒(ブランド名リエゾン)は有名ですが、ここは幻です。

モンターナス。

名称が意味ありのようですが、日川醸造と同じくらい幻です。

業界関係者のほとんどが存じていないワイナリー。

このワインがリストに載っていたので、出席を決めたほど、幻のワインです。

甲州種ぶどう発祥の地とされる勝沼・大善寺のワイナリー柏和葡萄酒。

歴史を感じます。

市川三郷町に2つあるワイナリーのひとつ、楽園です。

ラベルは垢抜けています。

ラベルでは、山梨のすべての一升瓶ワインの中でもトップクラスのラベルです。

味もレベル以上でした。

掘り出し物です。

このワイン会にて、余興で人気ランキングを付けたのですが、1位機山洋酒、2位フジッコワイナリー、3位アルプスワインでした。

とあるワイナリー関係者が言っていたのですが、「一升瓶ワインにランキングは戸惑う。うちの一升瓶ワインは余ったワインを詰めているから」。

一升瓶ワインはそういう一面もあります。

余ったワインだから、当たりもはずれもあるでしょう。

また、ワイナリーによっては、一升瓶ワインがメインのワイナリーもあります。

試飲して判るのですが、ワイナリーのレベルの差も大きい。

酸化しているワインもあります。

製造のレベルアップ、底上げが当然の課題として、業界は取り組まなければ、山梨全体のワインの評判を落としかねませんが、山梨のワイナリーの奥深さも感じられました。

国産ワインコンクール入賞ワイナリーから、長い間設備も製造方法も変えていないワイナリーまで様々でした。

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