江戸時代の長唄の
「娘道成寺(むすめどうじょうじ)」を聴いたことありますか。
その中にこんな言葉があります。「誰に見しょうとて紅かね付きょぞみんな主(ぬし)への心中立(しんじゅうだ)て」。だれに見せようとして、口紅を塗って化粧をしていると思いますか、これは、ひとえに、あなたへの想いの愛の証なのですよ。
何か素敵な話に見えますが、これは怖い伝説なのです。熊野詣(もう)での若い僧、安珍(あんちん)に恋をした清姫が再会の約束を裏切られたことへの恨みに燃え大蛇の姿となり、安珍をどこまでも追い続け紀州道成寺の釣り鐘の中に隠れていた安珍を釣り鐘もろとも焼き殺した物語です。あなたへの心中立てを裏切ったりすれば
命はありませんぞという情念があるのです。
江戸時代は「心中立て」のために男女がお互いの名前を腕に刺青をするようになったといいます。
男女が心中するというよりも、「男女の相愛の証拠」の意味があったのです。
反対に愛が伴っていないのを「義理立て」と言ってました。何事も女性を裏切らない事が大切です。
これも私の自戒の言葉です。だからこの世で女性の力で救われています。
感謝合掌
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