生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

中国の古典より

2016-12-22 05:02:35 | 日々の暮らし
昨日は93歳のご夫婦のお宅に訪問介護に行きました。


掃除などの家事援助の仕事が終わってから、

お茶を頂きながら、

いろいろな相談を受けました。

坂道で転倒して腰を打った。
杖歩行やリハビリの相談。

心臓バイパス手術をしたが、たくさん薬が出て飲み忘れがある。

薬管理表を作ったり薬を貼り付けたりの提案。


飲み込みができなくなって来たというので、

食事や飲み物の形態を変えてみてはとアドバイスしたり、

寝てばかりいないで、

人と会話する機会を持つよう、

デェイサービスの利用をすすめたりしてきました。

金銭も含めて、
聞くに聞けない相談がたくさんあるものですね。

何かと役にたてて良かったです。


今日は中国明の時代の

「菜根譚(さいこんたん)」から

気に入った言葉を紹介します。

「論語」が道徳の名言集。

「孫子」が謀略の知恵袋。

「菜根譚」は処世訓の最高傑作といわれています。

松下幸之助氏や野村克也氏など多くの著名人が引用しています。

そもそも「菜根譚」とは、500年ほど前の
「汪信民(おうしんみん)」の言葉です。

人は常に菜根(粗末な食事といわれる野菜の根)をよくかんでいれば、あらゆる事は成し遂げられる。

野菜の根は堅くて筋が多いけれど、それを苦にせず良くかめば、

世の中の真の味を理解する事ができるという意味です。

この中でも屈指の名言といわれるのが

「あれこれと苦心している中に、

とかく心を喜ばせるような面白さがあり、

逆に自分の思い通りになっているときに、

すでに失意の悲しみが生じている」

という名言があります。

今あれこれと悩み苦しんでいる中にも、

心を喜ばせることがあるものだ。

また、得意の絶頂にある時に、

悲しみが訪れるものだ。


物事には常に表裏の二面性があるものだから、

一喜一憂してはならないという戒めの言葉です。


納得する言葉だと思います。

古いものが(古典)

大好き人間なので

たくさん心を打たれています。

大根の根をよく噛んで

いた記憶がありますが、

不味くてすぐ

吐き出した未熟者です。


今日の佳き日に


合掌



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