生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

道を求めている人

2018-12-21 03:42:10 | 日々の暮らし
今日は良寛の師でもある「道元」の言葉を紹介します。

『努力すれば報われる

わけではない』

すべての結果というものは自然に出てくるものであって、人間の作為とか努力とかに関係しないと説いています。

結果というものは、人間が出すのではない。

花が咲くごとく、天地自然が結果を生むのだ。
これを『結果自然成(けっかじねんじょう)』

と述べています。

◆水木しげるさんも幸福七ヶ条で、同じこと述べていました。

お子さんやお孫さんに、くれぐれも努力が足りないんだ!と言いませんように。

また道元は
『よき人に近づけば、
不覚よき人となり』
と述べています。

よき人とは、道を求めている人。

道を極めている人。

しかも、寛大で優しい人である。

自分の中に仏性(宇宙の生命)が内在していることを深く悟っていて、自分の生命は宇宙とまったく同じ生命体であることを覚知している人である。

これを『道友(どうゆう)』というと説いています。

◆何か単純に、いい人ではないのですね。

道を求めている人とは、名誉や栄誉や地位とかを求めるのではなく、自然や力のないものに優しい思いやりがある人とでも訳せば、身近に感じて分かりやすいかもしれませんね。

比叡山は、霧が深い。
若い頃道元は、
杉木立の霧の中を合掌しながら、いつまでも
歩きつづけた。

いつの間にか着ているものが、しっとりと濡れ、重さまで感じて来た。

「いつの間にか」
こんなにも濡れている。
学門の教育もこうありたいと述べています。

◆仕事も学門も生き方も「早く早く」ではなく、「知らず知らず、
いつの間にか身につく」ものであると思います。

今日の気づきになれば

合掌



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