生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

毘沙門天とネズミ

2016-09-19 02:06:32 | 日々の暮らし
昔、インドに小さな国がありました。

この小国は穀物が多くとれ財宝も豊かでした。

この国の国王は、毘沙門天(びしゃもんてん・七福神)の額が裂けて生まれたという。

ところが隣国から百万の大軍が押し寄せて、この国を侵略しようとしていました。

毘沙門天は武勇の神です。

その子ですから、勇気もあり兵法にもすぐれていました。

兵を集めて国境近くまで行って布陣しましたが、軍勢は四十万しかありませんでした。

国境にある大きな墳墓(ふんぼ・土で盛り上げてあるお墓。古いのを古墳という)

を挟んで夜を迎えました。

すると1メートルもある金色のネズミが出てきて、食物を探していました。

国王が「お前はどこのネズミか」とたずねると、

「私はこの鼠塚の墳墓を守るネズミの王様です」と答えた。

「同じこの国に住んでいるなら、お互い力を合わせて戦おう。

もし勝ったなら、国をあげてネズミ塚の盛大なお祭りをしよう」と述べました。

「ご安心ください。夜が明けるやいなや攻撃を開始してください」と答えた。

夜明けとともに太鼓を打ちならし、

旗を振って総攻撃を開始した。

敵は驚き、跳ね起き象や馬に鞍を置こうとしたら、腹帯も手綱もずたずたに食いちぎられていた。

弓の弦(つる)も、矢も、かぶとの紐も刀の下げ紐も下着の紐まで食い切られていた。

もうこれでは、軍隊ではありません。

百万の大軍は逃げていきました。

この日を戦勝記念として、ネズミの墳墓の盛大なお祭りが始まったという。

墳墓へ行って、願い事を祈願すると必ずご利益があったといいます。

私も古墳巡りをしたくなりました。

奈良に行こうかな。


今日の佳き日に

月曜は夜勤です。

合掌


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