生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

人は天年生きる

2019-01-07 03:42:44 | 日々の暮らし
昨日看護婦のリーダーから本館の女性利用者が寝たきりで何日も食事ができていない。

新館にいる私に会いたいと呼んでいるので顔出して欲しいとの事で昼休みに行って来ました。

私の声に薄目を開けて涙してくれました。
手を握ったら離しませんでした。
あの時は助けてくれてありがとう!
はい、いつもそばにいますから安心してくださいねと言うとうなずきまた寝ました…。


江戸後期の臨済宗の名僧、仙崖(せんがい)はたくさんの書画を残しており『二鶴画賛』という作品に鶴は千年亀は万年我は天年と文が添えられて書かれていると言います。
 (東京・出光美術館)

鶴と亀は長寿の象徴とされていますが、仙崖は千年も万年も生きる事を望んでいない。

天年とはお任せすること。

頂いただけの寿命をお任せして生きる(定命)。
亀が死んだその日が一万年目。

自分が死んだその日が天年と言ったのです。

両親、身内、知人、お世話した人のお別れを身近にすると天年と諦めて納得するものです。
あなたも、私も与えられた天年を生きれば良いのです。

何か気が楽になると思いませんか。
天年とはありがたくいい言葉です。
また会える楽しみに。

       合掌

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