「春されば
樹(き)の木(こ)の
暗(くれ)の
夕月夜
おぼつかなしも
山蔭にして」
(万葉集)
春になると木々の蔭が濃く暗くなる。
そんな暗いような
夕月がぼんやりと
心細げであるよ。
春の夜のおぼろ月。
ぼんやりかすんで
見える月だ。
この時代から
「おぼろ」「おぼつかない」という言葉ができたという。
はっきりしない時に使
われました。
そこから、会いたい、
待ち遠しいという意味
にも使われていました。
また、兼行法師は
季節の変化ほど面白いものはない。
「一番心を惹かれるのは秋だという人は多い。
それも確かにそうだけれど、
それよりも心が浮き立つのは春の景色だと
私は思う。」
(徒然草)
春は鳥の声もことに
春らしくなり、
のどかな日影に垣根の芽が萌え出てくる。
やがて、青葉が茂り、
梅が咲き、橘が香る。
山吹から藤の花も
咲き匂う。
そして、花祭り、賀茂の祭りから軒に
菖蒲(しょうぶ)の葉
で葺(ふ)く田の
早苗を取る。
水鶏(くいな)の
鳴き声が戸を叩く
ように聞こえる。」
と述べています。
四季の移り変わり
特に春を
楽しむ風情が感じられます。
新年度がスタートします。
皆様の新たな門出に
合掌
樹(き)の木(こ)の
暗(くれ)の
夕月夜
おぼつかなしも
山蔭にして」
(万葉集)
春になると木々の蔭が濃く暗くなる。
そんな暗いような
夕月がぼんやりと
心細げであるよ。
春の夜のおぼろ月。
ぼんやりかすんで
見える月だ。
この時代から
「おぼろ」「おぼつかない」という言葉ができたという。
はっきりしない時に使
われました。
そこから、会いたい、
待ち遠しいという意味
にも使われていました。
また、兼行法師は
季節の変化ほど面白いものはない。
「一番心を惹かれるのは秋だという人は多い。
それも確かにそうだけれど、
それよりも心が浮き立つのは春の景色だと
私は思う。」
(徒然草)
春は鳥の声もことに
春らしくなり、
のどかな日影に垣根の芽が萌え出てくる。
やがて、青葉が茂り、
梅が咲き、橘が香る。
山吹から藤の花も
咲き匂う。
そして、花祭り、賀茂の祭りから軒に
菖蒲(しょうぶ)の葉
で葺(ふ)く田の
早苗を取る。
水鶏(くいな)の
鳴き声が戸を叩く
ように聞こえる。」
と述べています。
四季の移り変わり
特に春を
楽しむ風情が感じられます。
新年度がスタートします。
皆様の新たな門出に
合掌