年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

面接相談

2013-12-20 13:03:37 | Weblog
 昔々ブルースリーの映画があった。「燃えよドラゴン」を観てのこと、映画館を出て歩道を歩きながら、映画の余韻に酔いしれるまま、アチョ~ゥ・・・などと肩をいからせブルースリーの少し猫背で哀しげな表情をまねながら帰ったことがあった。当時友人に話すと自分もブルースリー気分になって歩いてた、と言っておったが・・

 朝っぱらから風がきつい。ゴ~ゴ~と唸っておる。おまけにみぞれが強く降ってくる。こんな朝は出かけるのが億劫になるが・・・でも就職を希望する刑余者が待ってくれている。

 働く、ということについて自分の考えを聞かせてほしい。働くってことは何よ?なぜ人は働くのか、どう思う?今までの仕事は何をしていたか?やりがいがあったのはどんな仕事であったか?辛いと思った仕事はどんな仕事であったか?どうして辛かったのか、辛かったから徒遊に入ったのか?楽しかった仕事はいつどこでどのような仕事をしていた時か?前職のことをお聞きしたい、いつ辞めたのか?なぜ辞めたのか?これから出所後の就労生活についての考えを聞きたい?どうしたいのか?どうやろうと考えているか?仕事を探す方法を考えているか?アンタが今後生きていく時間は、平均寿命から考えて40年ほど、今のこの時間がアンタにとって過去を考えると最も年を取っていることになる、でもこれからのことを考えると今の時間が最も若いことになる、その内で仕事ができるのは20年ほど、この期間どう過ごすか?幸福とか幸せって何だろう?

 面接時間の多くは質問中心になる。どうして?なぜ?どうしたいの?などと質問を矢継ぎ早にしていく。徒遊生活が長かった人である、自分自身について考えることなく数十年過ごしていた人である、40歳過ぎた人、奥さんも娘さんもいる人である、家は経済的に豊かではない人、学校中退の人、鉄筋工の就労生活を数年経験しているだけ、でも日商簿記1級の資格を持っている人である。

 昨日観た「終の信託」では検事役をしていた大沢たかおの情を見せない容赦しない質問が、殺人容疑の女医役・草刈民代に対して浴びせかける場面が続いた。終末医療における尊厳死をめぐって、法が人間の情愛を超えて裁いていく過程を見せられた。その検事役・大沢たかおが最後に誘導して女医役・草刈民代から引き出したかったのは、ただ尊厳死について殺人を認めさすことだけ。
 今日の自分は、まだ「終の信託」の余韻が残っておる。自分はブルースリーのように悪人をアチョ~などと叫ぶことはないが、大沢たかおのように面談者に対して質問を浴びせかけていた。私の質問に対して、面接の約束時間50分近くになって面談者が話しかけてきたのは、今まで家族のために働くなどと考えたことも、思ったことも一度もないが、今は猛烈に家族のために働きたいです・・・娘もいるし・・と俯いて答えていたことが印象的であった。

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