年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

キャリアのこと

2018-02-02 00:00:00 | Weblog

 今朝の気温は—2℃。道端の水たまりも凍り、

 畑のブロッコリーも霜が降り、

 雑草の上も

 土も霜柱で白くなる。

 それでも日中になると

 +6℃まで上がった。

 ぼんやりの石鎚ももうすぐ春が来るんだろう。



 
 キャリアのことに接する機会が多い。こちら側の姿勢としてロジャースの来談者中心主義とか、ナニが適職であるかなどのホランドの6角形の職業選択理論であったりする。傾聴スタンスとして「自己一致」だとか「共感的な理解」だとか「無条件の肯定的な配慮」の、ごもっともだと云い得ることを人様からお聞きしたり、また自分が人様にしゃべっていると、なぜだか、もういいじゃないかそんなこと、ワザワザ冠をつけて自己一致だの同感でなく共感することなど相手を肯定する方角からなど・・そんなこと・・多様な人種が暮らす米国の学者が米国で研究した成果を日本で同じように当てはめる手法にちょっと嫌気がさしてくる。このような技は一昔前の自分たちのじいちゃんばあちゃんがやってたことじゃなかったのかと・・また占いのごとくに若年者のバイト経験や部活動など数少ない貧しい経験を材料にして、あなたの適職探しなどとR(現実的).I(研究的).A(芸術的).S(社会的).E(企業的).C(慣習的)領域のうちどれが適しているかなどとまことしやかに相談する様子を見るにつけ・・野球に例えると投手が投げる球のうちどれが打ちやすいか・・などと相談しているような錯覚を受ける。自分の先行きのことで自分でわからなければ旅に出よ・・と云いたいところではある。山頭火や放哉まで行かなくとも。
  で・・そのような旅に出ておる4男のこと。先日、埼玉県のとある病院に初期研修のための病院見学に行ったそうだ。この1年九州地区、関西地区、中京地区、関東地区と様々な病院を激しく見て回っているのは、先行き何を専門とするかの見学研修しているみたい。今回埼玉に行ったのは、人口10万人に対する医師が少ない県に埼玉が挙げられているそうな。それで・・面白いことを言ってた。団塊の世代がやがてデスターミナルゾーンに入る10数年先の需要供給から言えば東京の真ん中より団塊の世代の人たちがマイホームとして居住する隣県がDr需要が高まるだろう、そして高齢者が必要とされる診療科は〇〇科となるに違いないなどと、マーケティング中心の発想で将来の専門を決めるような考え方に企業の発想に基づいているなぁ・・などと苦笑い。

 30代でプロフェッショナルを目指す。20台はその準備期間とする・・と考えようか。そして40台で上に駆け上がるようなキャリアを作る。。。などとアホなことを思う。
 あ~・・自分の場合、40台で自ら駆け上がることを拒否したんやった。私のそばに来なさいと・・会長から東京転勤をほのめかされた時、これは自分が進む道とは違う・・と断ってから、通常の出世から関係なくなった経験がある。しかし、これは当時の同僚でトップの近くに集まっている人たちに私の“ロールモデル”となる人がいなかったことが最も大きい。

 4男のスタイルは、叱られて伸びるタイプか、誉められて伸びるタイプか・・と聞けば、ウ~ンどっちかなぁと電話口で喋ってる。家庭内では叱ることも誉めることもないような成育環境であったろうか、それよりも少年サッカー時から中学高校サッカー時代を通じて監督・コーチから試合中に怒鳴られていたことを覚えている。しかし、本人は素知らぬ顔して叱られても怒鳴られてもすぐに監督・コーチのそばに行き目上の人であろうともなんともなかったようにタメ口で喋っているような行状であった。だからなのか今回見学した埼玉の病院では初期研修担当医に防衛医大出の任期満了医師がいて、この人がガンガン云ってくるようなことで若い人には敬遠されるだろうよ、と思うような医師に対してもまぁまぁの感覚であったそうな。

 自分が一番大切にしていることはその“動機”である。掘り下げ掘り下げ深く考えたい動機のこと。そこで大学解剖学の教授が休憩中のお茶の時間を捉まえて横に座りこみ質問をしたそうな、先生はなぜに医師を目指したのか、ナゼその中で解剖学なのか・・と。聞かれた先生は飲みかけのドトールコーヒーが美味くなったか不味くなったのかは知らない。でも熱心に一医科学生の質問に答えてくれたそうな・・ついでに医師は金と女に失敗する確率が低くない・・ともアドバイスされたそうな。教え子の若い医学生に対して自分の胸襟を開くことが出来るいい先生だと思う。