積乱雲がムクムクと上がってくる。
もうじき梅雨が明ける報せか。
自分の信条を前面に打ち出して、様々な形をしてやってくる難題をやっつけるべく切り刻んで解決し前に進んで勝ち取る光景、など若い時の特権なのだろうか。こちらは好むと好まざるとにかかわらず毎日難題が押し寄せてくるが、こちらの都合の良い鋭利な切れ味のよい解決する手段を持ち合わせてないが故、切り刻むどころかその時その都度一番良い方法を模索するもこちらの方が切り刻まれていくような感覚がするような塩梅である。
母親と弟の介護の難問である。腰が相当に痛むらしくベッドから起き上がることが、トイレ以外に立つことができないストレスを抱え、そのはけ口をヘルパーさんでなく私や妹に求めている毎日につき頭を抱えておる。入院させて欲しいとわめいているが、弟は、主治医から勧められているものの一向に入院する気がなく、仕方なく100パーセントの介護が要されることになる。二人であとしばらく一緒に生活をしたい希望を持っているためである。入れ替わりのヘルパーさんの出入りでもって対応せざるを得ない。その合間合間に私や妹に呼びつける連絡が入る。
自分たちの時間を惜しみなく二人が切り刻んでくるような感じがする。
長男ちと次男ちの孫が自転車に。