年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

見極め

2011-09-19 19:41:18 | Weblog
 経験を積んでいくと、最初に強烈に感じていた感動も段々と薄れてゆき、やがて迷い道に踏み込んでいくことがままある。その過程を称して、人は成長とか発達とかで片付けるのかもしれない。だから、新たな感動を求めるためにも、次から次へと試行錯誤することになるんだろう。自分の場合、人様の、特に求職相談に乗ったり、また関わることによりメンタル的に詰まってしまった方々の晴れやかな顔付きに変貌するのを見ると、こちらも感動すら覚えるようになるけれど、これも度重なると予定調和の範囲に収まり、こんなもんだろう、などと感動する感情なぞ沸き起こることがなくなる。
 今日の天気予報は、晴れのち雨模様、台風が近づいているので仕方がない。で、充電するための日にするとして、今日は映画を見に行くことにする。行き先はシネマルナテック、観る映画は作曲家マーラーの映画である。午前中の用事をさっさと済ませて、午後12時15分に始まるまでに映画館に入るべく昼飯抜きでおお急ぎで行く・・・すると、9月24日から始まるのを勘違いしておった。アッチャ~、24日を19日と間違えておった。私も相当ボケが始まってきたのかもしれない。カウンターで係員さんから今度の土曜日からです・・などと説明受けながら、今日は会員限定の映画会ですから一般の方は入場できません、というではないか。何の映画をやるのかと聞けば、韓国映画で「ハーモニー」のパンフを見せられた。パンフを見ていると実話に基づいて作られているとか、韓国・チョンジュ女子刑務所内で許される18ヶ月間だけの子育てから子供を手放さざるを得ない母親の話、訳あり事件により収監されている死刑囚、家族から見放された女性などが織り成す物語である。せっかくだからと思い、入会することとして入会金を払って見ることにした。女子刑務所内で結成された合唱団の物語は、ひさしぶりに涙が出る内容であった。感動する物語であった。母と子供、家族の思いなど罪を犯している人とその家族の絆を思い知らされた内容であった。間違って入ったけれど、今日は間違って入ってよかったと思った。