年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

恋愛小説

2008-08-29 00:00:00 | Weblog
 高校生時代に古文の授業があって旧い言葉の意味を古語辞典で調べたりその意味がどうだとか品詞分解がどうしただとか、はたまた出てくる登場人物が多く何とかの宮とかだれそれとか、それだけでもうそれ以上読む気になれなかった経験は、その後長ったらしい名前がでてくる外国文学を読むことにも嫌気がさす連鎖反応を持つようになったように思う。それでもドストエフスキーは必須だとか、パールバックは雄大だとかいろんな名前が出てくるチボー家の人々などは20台までに読んでおきたいと読みっぱなしにしていた。ところが、近頃1000年前の紫式部の源氏物語を初めて教科書としてではなく小説として読むと結構はまるものがある。恋愛小説だからおもしろい、男と女の絡み合う心理的描写がおもしろい。なにもいまどきの濡れ場の書き方はないが、若くして母親がいなくなった光源氏の渡り歩く恋愛遍歴は女性、地位、権力のキーワードとともに変わっていく。その変遷は自分に人の観察する目を養ってくれるようにも思う。やっぱり教科書は学びの入り口を教えてくれてはいても、教科書は楽しさを伝えてはくれなかった・・・ように思う。そういえば受講した最近の講演のなかで誰が話したか忘れたけれど、1000年前にノーベル賞が出来ていれば紫式部は確実にノーベル文学賞ですと聞いたなぁ。
 写真・来春このタラの木からまた美味いタラの芽が出てくる。タラの花。