後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

時代が変われば変わる歴史観、変わらぬ風景と宗教

2015年06月01日 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、山村の檜原村をドライブしながら考えたことです。そこの山並みや滝の風景は50年ほど前に見たものとまったく同じです。澄んだ空気と清い水が流れています。きっとこの風景は何百年も何事もなかったように変わらないのでしょう。
しかし時代はめまぐるしく変わります。日本人の暮らし方も変わります。そして歴史観もどんどん変わって行きます。
終戦後から30年、40年間ほどは平和憲法を守り再軍備をしないという考えでいました。そして戦前の日本がアジア諸国を軍事的に侵略し、領有したことは大変悪いことをしてしまったという歴史認識をしていました。これは戦後日本の社会に定着していた歴史観で、大多数のみんながそのように信じていたのです。
しかし戦後70年も経過すると次第に多くの人々の考え方が変わってきたのです。
日本がアジア諸国を軍事占領したことは悪いことではなかった。むしろ諸国を植民地状態から解放して上げたのだから良いことだったと考える人が増えてきたのです。
すなわち歴史の見直しが起きつつあるのです。
それと並行して強大化した中国に対抗して軍備を強化しようとしてるのです。小規模なら軍事衝突の可能性も覚悟している人もいるようです。その上、あれだけ厳しく禁じていた海外派兵もする準備をしています。
このような時代の変わり目には賛成派と反対派が論争をします。論争は良いのですが、相手の人格を傷つけるような失礼な言葉は使うべきではないと思います。例えば、「自虐史観」という言葉も人よっては傷付く人もいます。この様な攻撃的な言葉を使用しないで冷静に議論を深めるべきと思います。
さてこのような変化に対してお釈迦様やイエス様はどのように教えていたでしょうか。
この世の全てのものは変化するとお釈迦様教えましたは。ですから歴史観が時代とともに変化するのは自然です。しかし一方でお釈迦さまは一切の生き物を殺すこと禁じました。殺生戒という教えです。ですから軍備強化をお釈迦さまは喜びません。
あの激しい戦争中に戦争反対を唱えて憲兵に捕まり処罰された日本人の僧侶、竹中彰元和尚がいたことを忘れないで下さい。「反戦僧侶」を検索すると詳しいことが出ています。
さてイエス様はどのように教えたでしょうか?「汝の隣人を愛せ」と教えました。従って我々の隣人の韓国人も中国人も大切にし、愛さなければいけないのです。彼等と対抗しようと軍備を強化することはイエス様は喜びません。
このようなお釈迦様やイエス様の教えはどんなに時代が変わっても変わりません。それは檜原村の自然の風景が変わらないようにいつまでも変わらないのです。
このように書くとすぐにそれではキリスト国同士で戦争をした歴史をどのように理解しますかと問う人がいます。答えは簡単至極です。人間が自分の欲に敗けてお釈迦様やイエス様の教えを無視したのです。困ったものです。
一昨日、山村の檜原村をドライブしながら考えたことを書いてみました。愚考かもしれません。今日の挿絵代わりの写真は昨日撮った檜原村の風景です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)







コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。