後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

男の小さな隠れ家

2007年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

先週の土曜日と日曜日に厳寒の山小屋に独りで一泊して来ました。一面落ち葉が散り敷いて庭先の清流につけた魚道が心地よい音をかなでています。

近くには男の隠れ家が散在しています。兎に角、奥さん族はめったに来ない。男独りが来て何が面白いのかニャニャしながら何かコソコソしています。小生の家内は一緒に来ることが多いほうだが、やはり独りで来ると楽しさの奥が深い。近くに6畳くらいの大きさのコンクリート製の四角い小屋がある。入り口に車が置いてあるので挨拶に行く。「今日は!始めまして。藤山杜人と申します」「Yと言います。電気技師です。家の中を覗いてください」

中は4畳位の部屋とお風呂、水洗トイレ、簡易流し、玄関などがこれ以上コンパクトには出来ないように小奇麗に仕上がっている。お風呂用の小型ボイラーが小屋の裏についている。

「ご覧下さい。テレビもパソコンも有りますよ。何でも揃っています。」「良くみると居心地の良さそうな隠れ家ですね」。

少し立ち話をする。彼が言う、「私は農業が好きでこの下のほうに2反の畑を借りて野菜を作っています」「それは驚きですね。私は畑仕事は嫌いで庭の草取りさえイヤですよ。偉いものですね。それにしても家の中に水道やお風呂もあって素晴らしいですね」「小さいほうが隠れ家の実感が湧き、楽しいですよ」

大きな別荘や山荘を作る人々も居る。小さな小屋を作る人もいる。どちらにしても奥さん族はサービスの良いホテルへは泊まりたがる。はじめは義理で来ていた山荘や小屋へは来なくなる。それらは否応なく男の隠れ家的存在になる。それが山林へ別荘や小屋を作ったときの定めと知る。でも例外もある。今後、山林で会った人々のことを書いて見たいと思う。(続く)


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