後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今回の衆議院選挙はドラマチックで面白かった!

2017年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
今回の衆議院選挙にはいろいろな人間的なドラマがあって面白いものでした。それと同時に政治家の権力欲と政党の関係の構図が明快に理解出来ました。マスコミに人気のある個人と、主義主張を掲げる政党の関係の中で候補者が右往左往する様子が面白かったのです。
そんなドラマの中で選挙結果は次のようになりました。
自民・・279議席
立憲民主・・50議席
希望・・49議席
公明・・29議席
共産・・11議席
維新・・9議席
社民・・1議席
こころ・・0議席
諸派、無所属・・26議席
この結果は自民圧勝で、希望の党が惨敗です。小池さんに排除された枝野さんの立憲民主党が勝利し、野党の第一党になったのです。
安倍さんの個人的な考えで解散しましたが、それが作戦勝ちになり、自民・公明で憲法改正の提案が出来る3分の2以上の議席を獲得したのです。
それにしても今回の選挙には数々のドラマチックな場面があり大変面白い選挙でした。
そのドラマの幾つかの場面を演劇の第一幕から第六幕に見立てて振り返ってみましょう。
第1幕;安倍総理が偉そうに登場し、この時期に解散すれば自民党の議席が増えると宣言し独断的に解散しました。
第2幕;美しい小池さんが登場し、解散が政権交代のチャンスと高らかに叫びます。そして小池さんが「希望の党」を結成し、自らその新党の代表になりました。ここまでは恰好が良かったのです。
第3幕;希望の党のマスコミ人気を見た前原さんは小池さんと何故か意気投合してしまったのです。民進党の希望者は希望の党の公認候補になって良いと事実上の合流を認めたのです。これはあれよあれよという展開で吃驚してしまいました。
第4幕;小池さんは民進党のリベラルな枝野さん達を排除して合流を拒否したのです。それに驚いた枝野さんたちが「立憲民主党」という新しい政党を立ち上げました。まさしく泥縄の政党作りです。
第5幕;その結果、東京選挙区の比例代表政党からは民進党が消滅し、その代わり立憲民主党と希望の党が入り、合計9つの政党になったのです。
第6幕、安倍総理が呵々大笑しながら出てきます。自民圧勝で、自民・公明で憲法改正の提案が出来る3分の2以上の議席を獲得したのです。憲法を改正し、軍備を強化し北朝鮮を打倒したいようです。恐れ入りました。
そして立憲民主党の枝野さんがマスコミに引っ張りだこです。小池さんいにいじめられた枝野さんに同情が集まっているのです。でも野党第一党といってもたった50議席しか無いのです。国会で力は振るえません。こういうのを蟷螂之斧と言うらしいです。

以上の舞台劇を見ていると感慨深いのものがあります。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった小池さんの哀れな姿です。栄枯盛衰、世の習いです。
そして選挙運動では日本の将来を左右する重要な国際問題は誰も議論しないのです。
日本人は国際問題に関心が無いです。
それから政党には一応、主義主張が掲げてありますが、誰もそれを重要視しません。無視して政治家は権力欲に従って行動します。
小池さんに排除された枝野さんの立憲民主党が勝利したのは源義経に同情したような現象です。

これらの日本の政治的な風景には考えるべき問題があります。しかし今日はこれでお終いにします。

今日の挿し絵代わりの写真は先週の富士山へドライブに行った時に撮った写真です。湖の写真は河口湖です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)










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