さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【DVD鑑賞録】この胸いっぱいの愛を

2006-09-08 23:31:39 | 映画・番組等、各種鑑賞録
【おすすめ度】★★★★☆

【出演】伊藤英明/ミムラ/勝地涼/吉行和子/愛川欽也・・・金聖響ほか
【原作】梶尾真治(『クロノス・ジョウンターの伝説』朝日ソノラマ刊)
【監督】塩田明彦

伊藤英明がやってると、何となく嘘っぽいなぁと思いつつ、楽器が主役の映画はとりあえず見てみたいと思う性分なので、あまり期待せずに見たら、思いのほか展開が面白く、かなり泣ける映画だった。

バイオリンの上手い音大出のお姉さんを演じるミムラさんは、バイオリン経験はないというが、「弾いてないな」と思われないように、2ヵ月間ちゃんと先生について習い、1日3回はバイオリンに触れていたという。確かにビブラートも出来てないし、ボーイングも浅いのだが、ポジション移動や左手ピチカート、オクターブなどはそれらしく見え、「弾いてるふり」とはいえ、この人相当練習したんだな、というのがひしひしと伝わってきた(実際に弾いているのは千住真理子さんのようだが)。

いか~ん! 私も練習しなくっちゃ。

※蛇足かもしれないが、バイオリンが主役の映画について一言。
やはり「バイオリンが上手」と「演技が上手」を両立するのは難しいのだろうか。

役所広司主演の「絆」には、妹のバイオリニストを川井郁子さんが演じていて、演奏会のシーンではめちゃくちゃ感動した。バイオリンが出てくるからには「演奏会シーン」についてだけ言えば、本物のバイオリニストが弾いた方が全然迫力が違うと思う。だが川井郁子さんの台詞はほとんどなかった。ちなみに「北京バイオリン」の主役の子は、音楽学校の生徒、「レッドバイオリン」の最初の方に出てくる天才少年も本物のバイオリニストだが、あまり印象に残る台詞がない。

「無伴奏『シャコンヌ』」では、主役のリシャール・ベリが「弾きまね」とは思えないほどの素晴らしい弾きっぷりを見せたが、こっちも台詞より音楽で聞かせる映画だったからなぁ~。

「この胸いっぱいの愛を」は音楽よりもストーリー展開や台詞で見せる映画だと思う。そういう意味では役者の指ばかりに注目せずに、内容を楽しまなくては。


「この胸いっぱいの愛を」公式サイトはこちら

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3 コメント

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人形のビブラ~ト (ぷりん)
2006-09-12 10:52:29
さぶりんさんに是非見ていただきたい番組のご紹介です。

NHK教育の『クインテット』は5体の人形が音楽を奏でる番組です。このうちの1人(1体)がバイオリンを弾くのですが、人形なのに弦の動かし方がマジなのです。おまけにミムラさんがいまいちだったビブラートもやっているのですよ!

一度録画して見てみてください。音楽も人形も楽しめます。
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間違えました (ぷりん)
2006-09-15 09:18:22
「弦の動かし方がマジ」ではなく「弓の動かし方・・」でした。

《NHKの番組URL》

http://www.nhk.or.jp/kids/program/quintet.html
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やっと見れました (さぶりん)
2006-11-04 01:40:24
ぷりんさん、コメント遅くなってごめんなさい。(まだ見てくださっているかしら?)

ずっと気になっていたのですが、今日やっとNHKのクインテットを見ることができました。

確かに人形なのにあのボーイングのリアルさはすごい!ちゃんと弾ける人が人形を操っているんでしょうね。
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