昨日の民主党の代表選挙ですが、巷間には、野田氏のどじょうのスピーチが心を打ったと言われています。確かに、政治家のスピーチをじっくり聞く機会を、最近持ち合わせていなかったので、海江田氏の悔しさを語る姿よりも好感を持たれたようです。今回の民主党の代表選挙は怨念を超えることがひとつのテーマでしたから、多くの人がどじょうのほうに好印象を持ったのかもしれません。政治家は政策が第一と言うけれど、その政治家を動かすのは人間関係です。好き嫌いの世界で、人情の世界です。その面で、積極的な選挙活動をした小沢系には不利に作用しました。小沢系が積極的に働きかけたのは、いわゆる中間派で、結果的に、狩野氏と馬渕氏の票を減らすことになりました。小沢系は反主流派なのですから、本来ならば、主流派が分かれたどちらかに、静かに乗っていればよかったのですが、そうできない焦りがどこかにあったのでしょう。決選投票で、狩野氏と馬渕氏の票の多くが野田氏に流れ、完敗しました。この結果は野田氏の対応にもよりますが、来年にかけて、日本の政党分布も、本格的な冷戦構造からの脱却を目指す動きを加速させていくでしょう。つまり、民主党と自民党の大分裂で、政界の再編です。
Y-FP Office Japan
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