朝礼の話題

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右京さん変わったね!

2012-06-01 00:26:15 | 21世紀
「相棒」の変心
2012/06/01
水谷豊の「相棒」もシーズン10ですから10年になるのですね。
 最近、右京さんの性格が変わって、憧れるような人物ではなくなってしまいました。 あえて言えば「喪黒福造」笑うセールスマンが乗り移ったのです。
笑うセールスマンの喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)は現代人のちょっとした願望をかなえてやるけれど、約束を破った場合または忠告を聞き入れなかった場合にその代償を負わせ破滅させるという藤子不二雄のマンガです。
右京さんは、事件の原因を探り、過去の犯罪に気づきます。犯人は後悔し、実生活に活かし、精進し、成功者として生活しています。犯罪そのものは周辺の人間を守るため隠ぺいされています。
右京さんは、「真実が知りたいのです」と言って、隠された犯罪をあばいてしまいます。結果、次期総理を期待される政治家は自首します。才能あるゴーストライターは逮捕され女流作家は破滅します。覗き趣味の男性ベストセラー作家は、覗きしたことで犯人を知っているのに犯人を隠蔽とされて抹殺されます。
犯人に同情出来る描写をして、それを右京さんに明らかにさせるのは、観ていて満足感がありません。
プライバシーの尊重される現代ですが、究極の秘密を必要もないのに露わにし、破滅させ、涼しい顔で、真実を知りたいというのはもう嫌味です。
原作者が変わったのか?才能が枯渇したのか分かりませんが、これでは飽きられてしまいそうです。
夏樹静子に原案を依頼しませんか?彼女なら、犯罪の動機やトリックなどしっかり書き込まれ、安心して観られます。
小野田公顕の貫録或るキャラクターを必要もなく、警視庁幹部が刺し殺すのも作品の性格を変えてしまいます。
大袈裟な犯罪は、余りにも絵空事で、それを推理するにも非常識すぎてマンガになります。根性マンガでは、「あしたのジョー」のように、対戦相手が前より強く、強くと書くためあり得ないほど大きく描かれます。「相棒」も前よりスリリングにと考えるからでしょうが、そんな考えこそマンガなのです。
推理ドラマらしく、トリックに凝り、右京さんに才能を発揮して貰いたいです。 右京の元妻・宮部たまきが営んでいた小料理屋「花の里」も雰囲気が変わり、小道具に置かれてあった財宝焼酎もなくなりました。大体、東京であんなにお客の少ない店が成り立つのでしょうか? リアルに描きましょう。
現実感のある、「兵隊やくざ」などは時代がすぎても面白いです。残れるかな?


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