朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

三等重役時代

2012-02-24 00:06:14 | 21世紀
たかじんのそこまで言って委員会
2012/02/24
 看板司会者「やしきたかじんさん」に食道癌が発見され番組を降板しました。
 雰囲気はどう変わったか考えながら見ていましたが、前より雰囲気良く真面目な感じがするようになっていました。出演者に飯島勲小泉総理秘書官を入れて、三宅久之と年寄二人並び、落ち着いた格調ある委員会になったと思います。
 たけしのテレビタックルやその他政治番組のように出演者が他人の話を遮って自分の意見を言う嫌な雰囲気はありません。
 会社の社長が、病気その他で引退し、後はどうなるだろうと心配しますが、残った社員は纏まり良く、以前より業績の向上するのと同じような状況でした。
 「神様の女房」の最終回を観ました。役員の井植兄弟は公職追放になり、幸之助も財閥指定され、新聞に借金王と書かれ、会社も破産が見える状況です。
 従業員組合は、松下は財閥ではないとGHQに直訴し、財閥認定の再調査が始まり、財閥指定を解かれることになり、戦後の新しい松下の歴史が始まります。むめの婦人が新婚当時から丁稚の教育をし、株式会社になってからは、社員の奥さん教育に力を注ぎ、松下社内の家族的付き合いが、財閥ではないことを証明したのです。
 松下幸之助は、事業部制で子会社のような独立性を与えていました。役員の井植三兄弟が追放されても、残された社員達は、会社を新しく発展させたのです。他の日本の株式会社でも、戦争協力を罰として、役員は全て公職追放になり、若い社員達は「3等重役」とからかわれながら、会社を発展させました。
 それが日本の戦後でした。
 「やしきたかじん」代表者が引退しても、残ったメンバーは以前にも増して格調高く番組を続けていて、日本の発展を象徴するものに見えます。
 私も零細企業の社長の役割をしていましたが、年令と体調の原因で引退しました。経営状況は悪く、引退するのは逃げ出すようにも感じ心苦しいですが、残った社員が3等重役として力を尽くし、1等社長に成長してくれると信じています。
 ソニー・パナソニック・シャープなど苦境が報じられますが、この際、役員一斉引退し、3等重役に経営を委ねるのが、新しい発展のスタートになると感じます。損得計算を無視するのが日本スタイルではないでしょうか?
 震災地区の県知事や市長村長は、非常時として居座りを止め、辞職し若い知事市長に任せませんか? 大阪の橋下市長は、そんな意味を込めて選ばれたのではないでしょうか? 明治維新を起こした下級武士は30才の若者でした。現在の責任者は高齢で経験を誇りますが、無経験は新鮮な可能性があります。