雪の中 新婿に冷水
魚沼市掘之内の奇祭「雪中花水祝」が2
/11八幡宮境内を中心に行われ、メイン
行事の水祝の儀では新婿13人に冷たい
神水が浴びせられた。鈴木牧之の「北越雪譜」の中でも紹
介されている「雪中花水祝」は、その年に結婚した新婿の家
を行列が順に回り、新婿の頭から花水(御神水)をかぶせ、
夫婦和合、子宝が授かるようにと祈願する神事。現在では
八幡宮の境内にステージを造り、約3メートルの御神体が立
つメイン会場で昨年結婚した新婿に御神水を浴びせる「水祝
の儀」が行われている。時おり雪が降る寒い一日となったこ
の日、よさこいソーラン踊りが八幡宮境内や通りで行われ、
夕闇せまる頃に新婿わ迎える行列が八幡宮を出発した。猿
田彦命や巫女、裃姿の人たちによる行列が賑やかに通りを
練り歩き、再び八幡宮に戻ってくると、いよいよメインの水祝
の儀。一斉点火された百八灯の灯火が並ぶ祭壇に、新婿が
一人づつ呼ばれると、裃姿の人たちが持った手桶の水が勢
い良く浴びせられる。境内ではこの後、祝餅撒与や花火の
打ち上げも行われ奇祭を楽しむ人たちで賑わっていた。