部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



旧キットAB1/72レプラカーンの完成作製記事UPします。

作製開始が2012年の8月ですから、記事としてアップするまで1年と4ヵ月の長丁場になりました。
作製開始は先のズワァースよりかなり早かったのですが、一時ズワァース優先で放置期間もあり、まとめは随分と遅くなりました。

このレプラカーン、旧キットを作りたいという欲求と、AB大好きが掛け合わさって作製を開始しましたが、2013年に入りダンバイン30周年と重なったことで、自分の中ではズワァース共々かなり盛り上がった作製になりました。

完成は10月のNAGOMO2の前で、展示会コンテスト作品として出品。また翌11月のモデラーズEXPOのエキシビジョン参加展示にも持って行きました。
会場では色々ご感想をいただき、本当に嬉しかったです。
また、ずをコン3.5AB祭にも先行のズワァースに追っかけ、2体目参加で投稿しています。

このレプラカーンをふとした思いつきで始めてなければ、ズワァースも多分作らなかったと思いますし、旧キット(特にAB)を少し真剣にやってみようかなという方向にも行かなかったと思うので、自分の中ではいろんな意味でターニングポイントになった作品だと思っています。


■オーラバトラー レプラカーン















撮影がもっと上手くなりたい...


以下、作製過程の説明です。少し長めになります(汗)

■作製

 旧キットの全体です。

 なかなかマッチョの素晴らしい(泣)体型。
 あのビランビー程ではないにしても、イメージギャップの大きさでは確実に上位に入ることは間違いないキットです。

 出来るだけアニメ劇中のイメージに近づけたく(あくまで自分の、ですが)、各部の改修を始めました。


1.頭部
 キットの頭部です。

胴体に比べれば圧倒的に格好良い頭部。そのままでも十分かもしれませんが、少しのっぺりしたところがイメージに合わないので、改修しました。

 改修後の頭部


 作業内容は以下の通りです。

 キットの頭部を幅詰め、頭頂部を削ることでカーブを変えています。
 眼は少し表面を削り込みして形状変更し、目の周りにエポパテを軽く盛って、多少奥目になるようにしています。
 下あごはいったん切り離し、削り込みすること形状変更しています。顎の裏も薄くなるようにしてます。
 こんな作業です。




 また左右の頬パーツもエポパテ盛りと削り込みで、しもぶくれになるように形状変更。
 顎牙はいったん切り離し、角度を変えて接着しています。
 頭頂部の角も若干角度を変えています。根元には軽くディテール追加。後ろのツノは何となく気に入 らなかったので、プラ板で少し大きめに作り直ししました。


2.胴体
 厄介な胴体です。
 まずはキットの状態がコレ。

 どマッチョ。味があると言えばそうのですが、明らかに太すぎとタレ乳状態。
 幅詰めと胸部のライン変更をメインに作業を行いました。

 改修後の胴体


 改修作業は以下の通りです。

 まずは太すぎる胴体を幅詰めします。
 ただ胸部から腰に向けて絞り込まれるような逆三角形の体型にしたいため、各部で幅増し量が異なるのと、腹部を延長したかったこともあり、まずは胴体を3つに分割しました。

 それぞれのパーツ毎に幅詰めしてます。
 胸部は少しだけ幅詰めし、コクピットハッチの角度をエポパテでライン変更。
 腹部は腰に向けて楔形に幅詰め。
 腰は腹部がはまり、かつオーラキャノンが取り付けられるギリギリまで幅詰め。
 
 幅詰め量としてはこんな感じです。

 
 腹部がキットでは少し短い印象でしたので、プラ板で一段増設しています。


 腰は幅詰めし、オーラキャノンの取り付けにボールジョイントの軸の埋め込みと、その周辺をプラ板で盛り上げてメリハリをつけてました。


 胴体の改修で一番厄介だったのが肩周り。
 キットは肩パーツが腕についていますが、設定では胴体にめり込んでいます。
 今回は固定ポーズという事もあり、胴体側に固定してしまう事にしました。
 
 まずは肩パーツですが、キットのままではメリハリがないので、各ディテールを一旦分割し、それぞれに成形した後で、再構築しています。
 
 このパーツを胸部のラインも変更しながら埋め込みます。

 このくだりは結構複雑なので、当時のブログ記事を参照ください。
 →説明はこちらから


 首回り、腰回りの空きスペースには、オーラマルス表現としてエポパテで細い棒を作り、埋め込んでいます。
 


 続いて背中側ですが、キットの背中は何とも寂しい。

 
 これでは寂しすぎるので、少しオリジナルで手を加えました。
 改修作業後です。

 背中にオリジナルで背筋を付けました。エポパテで適当に整形。
 お尻のオーラ吸引口(?)は腰の幅詰めもあり、キットパーツが使えませんので、市販の丸モールドを流用しています。


3.脚部
 キットの脚部です。

 太すぎ、太ももが短いという問題があったので、ここを中心に改修しています。

 改修後の脚部です。


 改修作業は以下の通り。

 まずは太ももですが、軽く幅詰め後、3~4mm延長してます。
 上部の動力パイプ(?)が繋がる凸部分周辺のモールドも、掘り込み作業を行って目立たせてます。

 股関節のオーラマルス部分は一旦切り離し、固定ポーズに合う角度で再接着しています。

 続いて脛とふくらはぎですが、キットのままではのっぺりした感じですので、一旦脛と太ももを分離し、それぞれにエッジ部分を中心に整形、幅詰めして、メリハリが出るようにしました。
 
 キットのふくらはぎは内外が同じ形ですが、外側のふくらはぎにはオーラボンバーの格納スペースがあるので、本来はもっと広がってるはずとの解釈で、エポパテを盛ってライン変更しています。

 さらに、キットの脛の裾部分はいかにもプラモって感じでしたので、この部分もライン変更しています。また、合わせて、爪が短く感じたので、爪の根元で延長を行っています。
 キットの状態


 改修後

 裾の裏側からプラ板を当てて、そこにエポパテを盛って、自然なラインになるようにしています。
 爪は根元をプラ板で延長し、エポパテで少しディテールを付けました。
 

5.腕
 腕そのものはほとんど改修していません。
 キットの状態


 改修後

 オーラボム、オーラマルスをカリカリと削り込んだだけです。

 手はさすがにキットを改修して、という訳にはいかなかったので、ガンダムビルダーズパーツのジオン系を使って適当にアレンジしています。

 骨っぽい雰囲気が出てると良いのですが...

 
6.オーラコンバータ
 オーラコンバータは外側は特に手を入れていません。左右の凸モールドの掘り込みと上部のオーラキャノンの銃身をプラ棒に置き換えしただけ。

 問題は内側でした。
 簡単に凸モールドが付いているだけだったので、そのまま使用する訳にもいかず...
 そもそもオーラコンバーターの役割も今一つ不明なため、表現はかなりオリジナルになりました。

 まずはナイフでガリガリとスジ入れ。


 その上で、キットのモールドに沿ってプラ板で仕切の作製。

 そのプラ板に、エポパテで適当にヒダヒダを付けました。
 結果オーライかな。


7.羽
 羽はキットの色合いと雰囲気が好きだったので、これを使ってます。
 ただ、そのままだと流石に分厚いので、モールドが無い片面から準備番手を上げながら削り込みました。

 向かって左が削り込み後。

 また、キットのままだと背中に取り付け時、大羽と小羽が重なってしまって立体感がないため、羽の根元を少し曲げる加工を行い、羽が前後に開くようにしました。





8.盾
 レプラカーンの特徴的な記号の盾ですが、幅を広げることを中心とした改修を行っています。

 キットの状態

 (爪を付けていません)

 改修後


 改修はB-CLUB32号のレプラカーン作例の記事を参考に行っています。
 まずは中央で分断。

 
 角度を変えて再接着することで幅を広げました。隙間はプラ板で塞いでいます。

 上が改修後です。
 爪はプラ板とエポパテで大型化しています。

 盾の紋様はアートナイフでカリカリと刻みました。


9.全体
 前述の改修の結果、全身はこのようになっています。



 結果、ほぼ全身に手を入れています。
 ただ大きくラインを変えたのは胸部と襟、肩、ふくらはぎで、それ以外は基本的にキットのラインを使っています。そういう意味では、元のマッチョ感を取り除くだけで大化けする良キットと言えるかなと考えています。
 HGABのレプラカーンも良いかもしれませんが、自分のイメージ通りのレプラカーンを作るには旧キットがお勧め、かな。

 元のキット



10.サフ
 





11.塗装
 基本は劇中の雰囲気を出したいので、設定の色合いで塗っています。
 下地に一旦ジャーマングレーを塗って、少しだけグラデーションを効かせながら、基本色を置いてます。
 オレンジは、ガイヤ:スカーレット→ガイヤ:クリアーレッド。
 暗い赤は、ガイヤ:ナチュラルブラウン→ガイヤ:クリアーレッド。
 胸の緑は、クレオス:カーキグリーン。
 さらに、爪、牙は色々しくじって、かなり重ね塗りになっていますが、基本はミットナイトブルーを下地に、ガイヤのニュートラルグレーⅡでグラデ→クレオスのMr.クリスタル ムーンストーンパーを先端付近に→クリアーブルーを極薄塗布→光沢コートです。

 この基本塗装後に、爪と牙はマスキングした状態で、エナメルの茶色でウオッシング。
 その状態で半ツヤコートを軽く吹いた後に、エナメルの青、赤を少し置いて、塗ってはふき取りを繰り返し。
 適当にエナメルの色が混ざったところで、全体につや消しグレートーンを軽く吹き、ツヤと色合いを落ち着かせました。


■あとがき
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ダンバインの中でも、好きなAB上位3つに入るレプラカーンですので、終始楽しんで作製が出来ました。ホント、旧キットABの作製は楽しかった。
ズワァースの作製も合わせての感想ですが、自分のイメージするABを作りたかったら、やっぱり旧キットがベターな選択だと感じています。
ノコの歯を入れる気になりさえすれば、本当に良いキットなんだと改めて感じました。

ダンバイン30周年の2013年も残すところあと半月ですが、これからもAB(旧キットで)を作って行きたいと思います。
まずは難敵ビランビー、だな...(滝汗)



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (moge69)
2013-12-15 12:50:01
コレはとても参考になりますね~(^_^)
あのマッチョな旧キットが、スタイリッシュになって行く様に感動しました(^_^)

ビランビーも楽しみにしてますU+203CU+FE0E

お仕事も忙しそうですが、頑張って下さい。
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2013-12-15 19:43:43
moge69さん
こんばんは。コメントありがとうございます!
レプラカーンはマッチョですが、手を入れると答えてくれる良キットだったという印象ですw
ビランビーはそう簡単には行かない模様で(大汗)
頑張ります。また見てください!
 
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