AKB48 チームBのファンより

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指原莉乃のAKB48センターはふさわしくないという非難に対して(総選挙分析ライター)

2013-06-28 23:42:28 | 分析系 メンバー
指原莉乃のAKB48センターはふさわしくないという非難に対して(総選挙分析ライター)


このブログのライターのナッキー氏、KC氏が第5回選抜総選挙で1位となった指原莉乃について刺激的で斬新な視点で幾つかもの記事を載せたところ、久方振りにこのブログ記事へのコメントが増えた。

そのなかには、指原への痛烈な非難のコメントが数通含まれていた。もっと凄い数の非難コメントが来るのかなと思っていたが案外少ないので以外だった。ここのブログの執筆者は年配なので感情的な記事が含まれていないこともあり、非難者も攻めがいがないと思ったのかもしれない。それとも世間で言われているほど指原の非難者は少ないのか?

ナッキー氏は指原をめぐる論争よりももっとほかのアイドルに関する探究のほうが重要なようで、指原の件をこれ以上語るのは面倒になったようだ。明日には指原がセンターで32曲目のAKB48のメジャーシングル曲を披露することもあり、指原に対するいわれのない非難をそのままにしておくことは指原ファンとしてはできないので、ナッキー氏に代わって筆者が感想(反論)を述べることにした。

指原に厳しい方々のコメントを読んでいて思ったのは、それぞれがAKB48に対する強烈な思い入れを持っているなと。自らの中にAKB48はこうあるべし、AKB48のセンターはこうあるべし、という“AKB48像”、“AKB48センター像”がある。その自らが掲げる理想像と照らし合わせたときに、自分の理想像と指原との乖離、総合プロデューサー秋元康氏率いる運営側の方針との乖離に我慢ができず、また許すことができないようで辛辣で手厳しいコメントになったようだ。

筆者はこちらのブログに記事を書き始めて3年目になるが、AKB48や指原の記事は書いていても握手会は一度も行ったことはないしAKB48劇場も旧チームK公演に1回行っただけのライトファンなのでAKB48はこうあるべし、AKB48のセンターはこうでなければならないという強い思い入れはない。

それだけに、一定の強固な“こうあるべし”という見方からの非難には逆に違和感を持つ。それは、AKB48グループという多様なメンバーがいるアイドル集団を独善的で教条的にとらえて、その視点に合わないものは全て許さないという非寛容さで非難を展開しているからだ。すなわち、非難しているひとの見方もひとつ、他のほかのひとが展開している見方もひとつ、絶対的に正しい解はないのに、ともすると非難者の方は自説が絶対に正しいと言わんばかりなところが気になる。

指原を非難している人達の主な論点はAKB48が「恋愛禁止」のアイドル集団にもかかわらず指原が過去(指原が有名になる前の15or16歳の研究生の頃)にこの決まりを破った、あるいはそれをこともあろうにTVでネタにしていることが許せないようだ。

なぜ、「恋愛禁止」を破るといけないかというとAKB48の最もAKBらしいところはAKBのメンバーが恋愛を我慢するという厳しい自己節制をしてファンとの関係を保っている。そのファンとの信頼関係を裏切った過去があるメンバーがAKB48のセンターになると今までそれを理由に解雇されたメンバーは不公平ではないか、さらに現在恋愛を我慢してファンに尽くしているメンバーは可哀そうではないか、AKB48メンバーにモラルハザードが起きるのではないかなどなど、それがひいてはAKB48全体にたいするシラケムードを助長して最後はAKB48の崩壊をもたらす、だから指原がセンターになるのはふさわしくない、そういう議論の組み立てのようだ。(指原のセンターがAKB崩壊の引き金になるという論理展開は壮大・飛躍?というしかないが・・・)

だが、「恋愛禁止」という言葉をいったん横にどけて、ファンとの関係性を考えたとき、過去男性との付き合いがあったのではないかと言われたメンバーでもファンとの関係性をしっかり保っているメンバーもいれば、「恋愛禁止」を守っていてもファンとの関係性に課題を持つ「塩」対応のメンバーもいる。むしろ、本質論からすればAKB48は「会いにいけるアイドル」を掲げているので、ファンが会いにいったときの対応こそが重要だろう。すなわち、AKB48のメンバーやセンターにふさわしくないのは、「会いにいけるアイドル」なのに「会いにいったら塩対応」のほうがまずいように思うがどうだろうか。

また、「恋愛禁止」といってもAKBグループに入る前の恋愛はおとがめなし、また合コンは良いのかといった問題もある。すなわち、「恋愛禁止」というあいまいな言葉に踊らされていないか?

たとえば、筆者にはAKBグループに入る前の恋愛はOKで入ってからの恋愛はダメというのは形式的には理解できるが、どちらも実質的には恋愛しているので、違いがわからない。

さらにダイヤモンド社の竹井氏などは、指原は一般のファンと付き合っていたことを問題にしていたが、業界関係者や芸能人ならよくて、一般のファンはダメというのもよくわからない話だ。(加えて言うなら竹井氏はアイドルとしての「神聖」とかアイドルグループとしての「神聖」という表現を使っていて、指原に投票したファンはこの「神聖」感を毀損したと言っているが、AKBグループのメンバーは10~20代の生身の女の子たちで、聖職者ではない。いつからAKBは「神聖」なアイドル集団になったのだ?・・にわか評論者がAKBを論じると独自の思い込みと勘違い、妄想で議論を組み立てるので驚いてしまう。)

つまり指原非難の論拠としている「恋愛禁止」とはそもそもなんなのか、ということである。「恋愛禁止」を破ったことは本当に本質的に非難されることなのか?

筆者は恋愛経験があろうが無かろうが、ファンを大切にしてくれれば良いのではないか、と思っているのだがどうだろうか。まして、年頃の女の子が恋愛をすることは、至極まっとうなことで、私企業の決まりごととはいえ、逆にそれを「禁止」するというのはわかりにくい。せいぜい「恋愛自粛」くらいだろう。このごろ運営側の総合プロデューサー秋元康氏もこの「恋愛禁止」について自分は言ったことがない、と歯切れが悪い。じゃあ誰が決めたのか。それともその条項はまだ生きているのか?
秋元康 指原莉乃への期待と構想

つまり、AKB48がまだまだ有名になる前のころは、他のアイドルグループとの差別化を図り、若年層の男性ファンを取り込むために「会いにいけるアイドル」、「恋愛禁止」をグループの売りとしたが、人気の拡大とともにファン層が若年層の男性ファンから幅広い年齢層と女性や子供まで広がるにつれて、必ずしも「恋愛禁止」をセールスポイントにする必要が薄れてきたのかもしれない。

すでに、運営側のスタンスがこのようにあいまいになっている状況で、なぜか運営側でもないファンが、運営がマーケティング上のセールスポイントとして打ち出した「恋愛禁止」を守らないのはけしからんと目くじらを立てて、AKB精神に立ち返って、約束を破った指原を自分が運営に成り代わって糾弾してやる、ということで非難している。

だが、前述のとおり、運営側のマーケティング上の一施策で展開された「恋愛禁止」条項は皮を剥いていくと風前のともし火で実態がはっきりしなくなりつつある。したがって過去にそれに違反したからセンターがふさわしくないと言っても絶対的な説得力に欠けるのではないかと思う。

一方で、今回、現実に付き合っているところをすっぱ抜かれた峯岸や、バリバリのアイドル路線を売りにしていた柏木が文春に合コンを掲載されても、順位がそんなに落ちなかった(峯岸14→18位、柏木3→4位)のは、2人とも日頃のファンとの関係性がしっかりしていたから、ファンが其の手の記事が掲載されても動揺せずに離れることはなかった。すなわち、峯岸や柏木の多くのファンは「恋愛禁止」条項には寛大だったという事実も忘れてはならないのだ。

また、恋愛禁止を過去に破った指原がトップになり、それがひいてはAKB48グループに対するシラケ気分を助長しAKBを崩壊に追いやるという議論には驚きなのだが、こういう答えはどうだろう。

たとえば、今回の選挙でもし指原がトップにならず、大島1位、渡辺2位という結果に終わったとしたら、上位陣が昨年とまったく同じ結果になってしまいファンが失望し、この結果がひいてはAKB48グループに対するシラケ気分を助長しAKBを崩壊に追いやることになるところだった。そういう結果に仮になっていたとしたらその結果を引き起こしたのは渡辺麻友の頑張りが足りなかったことと大島が強すぎたことにあるので、強すぎる大島は総選挙を辞退すべきだった。AKB48を崩壊に追いやる張本人は大島優子だ。二番目の罪人はトップになると言って大島に勝てなかった渡辺麻友だ。だから、大島はトップを辞退すべきだ、渡辺も大島がトップを辞退しなけばAKBのトップになれないのなら総選挙に立候補するのを辞退すべきだといった具合。つまり、好き勝手になんでも言える。だからこれといった意味はない話。いろいろな見方があるということ。

こういう話だが、これでは論点をすり替えただけなので、もう少しきちんと論じると、たとえ指原がセンターになったとしても、指原以外のメンバーのファンに対する献身的な態度は変わらないだろうから、ファンにとっては指原がセンターになることで握手会等での自分の推しメンの態度が悪化することはない。むしろメンバーによっては指原がトップになれるのなら私だってと一層ファンサービスをしっかりやる子が出てくる可能性がある。そうしたときにファンはAKBやメンバーにシラケてしまうのだろうか。そしてAKB48グループは崩壊するのだろうか? この結果は論より証拠で時の経過を見ればはっきりする。


ファンはそれぞれおのれが信じる神々を持っているが、その神々に絶対神はなく、神々はこれからも闘争を続けるだろう。そしてどの神が正しいのかは誰もわからない。だが、あえて、その神々に優劣(強弱)をつけようとするなら、現代社会では投票によるしかない。

したがって、指原のセンターに納得がいかないという方は、現実には来年の選挙まで論陣を張り、衆をたのんで指原の連覇を阻止するしかない。自論に説得力があれば、同調してくれる人も出てくるだろう。すなわち、自論の正しさは同調してくれる人がどれくらい多くいるかにかかってくるのである。


以上

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5 コメント

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「みんな」の正体 (ピーナッツ)
2013-06-29 08:18:47
女子同士の会話中、よ~く聞こえてくる…こんな感じのフレーズ…
"ほら、佐知子も恵子も みんな言ってるよ… ○ ○ って~"
ただ、これ…こういう場合の「みんな」って、心理学的に言うと、「多くても…3人」なんだってね。
僕は、今回の指原論争…意外に この男子ヴァージョンの感があると思ってる。
まあ、男子の特性上、あまり実際の言葉には出さずに、"(タケシもシンジも…俺のツレみんな結構言ってるよ)指原のセンターって・・・"
言葉の隅っこに、おや? 1コ発見…とかね。


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素朴な疑問 (Unknown)
2013-06-29 08:51:31
会いに行けるアイドルと、
握手会で接触できるアイドルというのは同義ですか?
私はそうは思いませんが…。

また指原さんとも「会った」ことはないようなあなたが、「会いに行ったら塩対応」のメンバー(誰のことを言いたいのか知りませんけど)を一方的に批判するのはいかがなものでしょう?
そもそも「塩対応」というものを見たことはあるんですか?
自分が不愉快な思いをした等の経験がおありならいざ知らず…
返信する
Unknown (Unknown)
2013-06-30 04:53:51
AKB48のメンバーやセンターにふさわしくないのは、「会いにいけるアイドル」なのに「会いにいったら塩対応」のほうがまずい

こうやって一方的に断定しているあなたの主張は、指原センターは白ける云々言っている人々と、レベルが変わるものではないのでしょう。
もっと客観的で鋭いブログだと思っていたので、非常に残念です。
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恋愛禁止条例 自己責任論に反対する (恋愛禁止条例 自己責任論に反対する)
2013-07-04 01:20:44
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/ea854ba7bd0c3c1f300f624ca48032a2
恋愛禁止条例 自己責任論に反対する
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アンチではなく「水を差す」人々は必要だ (アンチではなく「水を差す」人々は必要だ)
2013-07-04 01:21:19
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c922fe16261afb88ccd8ad4e95cc8f18
アンチではなく「水を差す」人々は必要だ
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