指原莉乃「an・an」での発言について(総選挙分析ライター)

指原莉乃「an・an」での発言について(総選挙分析ライター)


本日(7/24)の昼休みにネットを見ていたら、BIGLOBEニュースに「さしこ、批判への対応術明かす『悪口言われて、お金入ってくると思おうって』(オリコン)という見出しのニュースがあり、本日発売の「an・an」で指原莉乃がコラムニストの吉田豪氏と行った対談の要約が掲載されていた。

なかなか、刺激的な発言をしているようなので本屋の女性誌売り場に行き、初めて「an・an」を購入(450円、もっと高いと思っていたので意外)し、対談の内容を確認した。

案の定、夕刻にはこの記事はネットで話題になっており、“HKT48指原莉乃「アンチは金になる」”という題名で相当数の人からの意見が寄せられていた。

指原はいろいろ刺激的な発言をしていたが、まず、一番話題になっている「アンチは金になる」という指原の発言は以下のとおり。

吉田「篠田麻里子さんにAKBのセンターの条件を聞いたら、『パッシングに耐えられること』って言っていましたけど、それだけでもかなり大変そうじゃないですか。
指原「そうですね。でも、悪口を言われて、何もしていないのにお金が入ってくるって思おうって。好きなことしゃべって、楽しいことして、やりたいことやって、悪口も言われて、お金が入る、みたいな。そう思ったら楽しく仕事ができるから。そんなにいっぱいもらっているわけじゃないけど、でも楽しく仕事しているので。毎朝同じ時間にどこか行って毎日同じことしてっていう仕事よりはずっと楽しいし、これが私のやりたいことだから。」

記事を正確に読んでみると、吉田氏から「AKBのセンターはパッシングに耐えるという条件が引き換えの大変なポジション」のようだがどうですか?という質問を投げかけられ、指原はAKB48のセンターとして「好きなことしゃべって、楽しいことして、やりたいことやって」、その代わりとして「悪口も言われて」、そしてセンターとしての「お金が入る」。
だから、悪口を言われることも含めてがAKB48としてのセンターの仕事であり、多少世間よりたくさんもらっているお給料は、そのパッシングにも耐える対価である。そう割り切ればAKBのセンターは大変だけれども「楽しく仕事ができる」と語っているので別に「アンチは金になる」とは一言も言っていない。

すなわち、AKB48のセンターになった前田敦子にしろ大島優子にしろ、センターになれば必ずパッシングはつきものだったようにAKB48のセンターはパッシングを受けて大変だけれども、それに耐えることもAKB48のセンターの条件であり、もらっているお給料はパッシングに耐える対価も含まれているという割り切った解釈をしている。そのように解釈すればAKB48のセンターの仕事はパッシングを受けても楽しく仕事ができる、と。そんなところではないか。かなり発言が誤解されて伝わったようだ。

この記事を書いたオリコンの記者が指原の記事を話題にしてあおろうとしたのかもしれない。


さて、この記事の件はこれくらいにして、この対談には興味深い話がいくつかあった。それは指原が自分のアピールポイントは『コミュニケーション能力』と言い切っているところと自分の話はそれほど『おもしろくない』と自ら認めているところ。指原は「さしこのくせに」からずっと見ているがトークは達者だが自分で組み立てた話はそれほどでもない。よくわかっているな、と。

吉田「AKBの選ばれし人たちの中で、自分は何がアピールポイントで選ばれてきたんだと思います?」
指原「絶対にコミュニケーション能力だけですね。」
吉田「そこは高いですよね(笑)。最初、秋元さんが指原さんを抜擢したときは全然わからなかったんですよ。『え、そんなにこの子おもしろくないよ』と思ってて。
指原「私、そんなおもしろくないから自分ではバラエティ担当とは思ってなくて。ファンの方とかが冗談で「さっしー、芸人になりなよ」とか言うじゃないですか。でも私が「芸人になりたいです」とか言えるほど芸人さんは簡単な仕事じゃなくて、恥ずかしいからバラエティ担当って言わないようにしようと思って。なんでもない、ふつう担当です。」


それよりも『自分はなんにもしなくても周りの人がいじってくれて、それがおもしろいって言われて』と指原が自ら言っているように、指原の真骨頂は対話の相手から突っ込まれたときの切り返しやしぐさが非常に面白いところ。頭の回転が速いのだろう。自分の強みをよく承知している。

吉田「『前田敦子にはなれないだろうけれども、指原にはなれるかも』的な夢は与えられる気がします。まあ、相当大変なんでしょうけど」
指原「いや、簡単になれますよ。」
吉田「なれないですよ!」
指原「絶対になれます。だって自分はなんにもしなくても周りの人がいじってくれて、それがおもしろいって言われて、一番楽だと思います。自分は何も努力してるわけじゃないし。周りの人に恵まれているんだろうなと思いますよね。」


一方で、指原はHKT48の支配人として管理者的仕事もするようになったが、AKB48グループ総合プロデューサーの秋元康氏のように『心を鬼』にはできず、選抜総選挙やドームで過呼吸になるところをドキュメンタリー映画にするなどということはやれないし、ありえない(秋元康氏批判にしか受け取れない)と思っているので裏方仕事には向いていないと言っている。自分がプレイヤーでもあるので至極まっとうな考えだ。ここのところはよく言ったなと。かなりあぶない発言なので秋元氏への忠誠心をそのあとしっかり言っているところが指原らしい。

吉田「秋元さんは昔から、指原さんは裏方向きだと言ってましたけど」
指原「言ってくれてますけど、そう思わないですね。心を鬼にできないから。秋元さんはメンバーを経てきてないけど、私はメンバーの気持ちがわかるから総選挙なんかやれないです。ランクづけしてそれをテレビの生放送で4時間も流して、そんななかでランキングを決めるなんて絶対に無理です。」
吉田「たとえばあんなにメンバーがバタバタ倒れるのを見て・・・」
指原「過呼吸になって倒れるのを見て『映画にしよう!』ってありえないですよね。それが秋元さんの頭のいいところなんだなって思うから。でも私秋元さんが言ったことは絶対に受けます。突発的すぎてついていけなくなるときはありますけど、でもなんだかんだでホント信頼しているしすごいと思います。」


最後に冒頭紹介した記事にも紹介されていた「恋愛禁止」に関する指原の発言。やっとAKBメンバーの“鉄のカーテン”の裏側が垣間見えそうな雰囲気が漂う。「誰もがまったく何もないってことはないと思うし、お友達ぐらいはいると思うので。ただごはんに行っただけでそう言われてしまうのもどうかと思いますが(指原)」そろそろ、現実をしっかり受け止める準備をしていたほうがよさそうだ。

吉田「今回、指原さんがここまで支持された理由をボクが勝手に判断すると、「もう恋愛禁止とかいいんじゃないの?」「アイドルが坊主頭になるのは二度と見たくないから」って意味だと思ったんですよ。
指原「ああ、それはあるかもしれないですね。実際、いま恋愛禁止条例というものがあるのかないのかもよくわからないですけど、誰もがまったく何もないってことはないと思うし、お友達ぐらいはいると思うので。ただごはんに行っただけでそう言われてしまうのもどうかと思いますが・・・って指原が言うのも、アレなんですけど(笑)。」

以上

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