AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

SKE48『絶対インスピレーション』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2022-10-23 17:42:04 | ときめき研究家
『絶対インスピレーション』。
SKE48のシングルらしい曲だ。「インスピレーション」というフレーズを何度も繰り返し、ダンサブルなサウンド、メロディーが展開される。
歌詞の内容は、会ったとたんに一目ぼれしたという内容で、『BINGO』など何度も歌われてきたテーマだ。それを「単なる思い込みか?それとも神からのメッセージか?」などと、大げさに述べている。その大げささ、自意識過剰さは『ハートエレキ』や『フライングゲット』などに通じるものがある。「稲妻に打たれた」というフレーズは『美しい稲妻』を思い出させる。
また、一目ぼれしたきっかけが、自動改札で通せんぼされた彼女を見たことというのは、『バンザイVenus』でトイレットペーパーを大量買いする彼女を見たこととニュアンスが近い。そういうちょっと隙のある姿に萌えるということだろう。

『私の歩き方』。
須田亜香里の卒業ソング。
ついに彼女も卒業かと思うと感無量だ。AKBグループを長期に亘り支え続けて来た功労者に間違いない。最後になった第10回選抜総選挙で2位。もし第11回があれば1位になったかもしれない。暑苦しいくらいのエネルギーで前に出るキャラクターは、アンチもいたが、グループ全体の推進力となっていた。
そんな彼女のイメージとは違い、卒業ソングはしっとりした普通のバラードだ。本人が気持ちよく歌えたのならいいが、少し意外な気がした。「青春よgood-bye」というのは、やり切った感慨からの言葉と解釈するが、卒業しても、まだまだ彼女らしく青春を謳歌してほしい。

『New Ager』。
今回一番気に入った楽曲だ。
「青春は生き物なんだ」「愛しいこの瞬間も永遠じゃない」「やりたいこともっとやらなきゃ」「これからは生まれ変わろう」といったポジティブなフレーズが続く。立ち止まらずに未来に進もうという歌詞は、須田亜香里の卒業を惜しみつつも、新たなSKE48として進んで行こうというダブルミーニングなのだろう。
「カーディガンを羽織る」のはAKB48『ギンガムチェック』にも出て来たとおり、暑い季節の終わりを象徴する。「ベンチに腰掛け話し込む」のは、渡辺麻友『三つ編みの君へ』やAKB48『青空カフェ』の印象的な場面を思い出させる。何度も歌われてきた青春の刹那性、それゆえに切なくなる心情を、上手に掬い上げた歌詞だと思う。
曲調もベタな感じがSKEっぽくていい。

『片思いフォーエバー』。
この曲もタイトル曲と同じ、一目ぼれの曲。こちらは女性視点で歌っている。
曲調は全く異なり、ゆったりとしていてあまり印象に残らなかった。

『私の時計』。
林美澪という13歳のメンバーのソロ曲のようだ。ソロ曲なのに、パート分けされているような掛け合いもあって、複雑な印象を受ける。この感じはNiziUの楽曲に似ていると思った。
歌詞は、予定がない休日、何をしようか考えているというような内容。この一瞬も人生の大事な時間、無駄にしたくない。でも自分が何をしたいのか分からない。だから考え過ぎずに、時計に任せて目の前のことを何でもやってみよう。そんなところだろうか。人生が始まったばかりの少女らしい、輝きに満ち溢れた歌詞だ。「時計の針が速くなった」と歌っている須田亜香里の卒業ソングとは対照的な時間の感覚である。
ましてや、人生の残り時間を意識せざるを得ない私には眩しすぎる。同じように「時間を無駄にしたくない」と思っていても、「何でも楽しもう」という彼女と、「楽しめることだけやろう」という私には大きな隔絶がある。
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乃木坂46『好きというのはロックだぜ!』を聴く。(ときめき研究家)

2022-10-10 14:38:37 | ときめき研究家
『好きというのはロックだぜ!』。
タイトルからは『ロックだよ、人生は』を連想する。しかし、歌詞の内容は全く違う。『君の名は希望』『今、話したい誰かがいる』『僕は僕を好きになる』の世界観に近い、恋をすると人生が変わるというような歌だ。
それがどうして「ロック」なのか、うまく繋がらないが、乃木坂46がずっと歌い続けているテーマの1つだ。同じテーマを、手変え品変え歌うのはいい。一貫して伝えたいメッセージなのだから。しかし、この曲はあまり「手変え品変え」という感じがしない。あまりにシンプル過ぎて捻りがないように感じるのだ。乃木坂らしいお洒落な感じもない。Aメロなどは唱歌めいている。「ロック」とは程遠い。
強いて印象に残ったことを挙げるなら「人は何歳から大人と呼ばれてしまうのか? 自分のことさえも理解できないまま」という歌詞だ。『夢は何歳まで』(日向坂46)を連想する。私の実感で言えば、何歳になっても自分のことは理解できないものだ。

『バンドエイド剥がすような別れ方』。(5期生)
曲調が妙に耳に残る。別れの歌なのに楽しい気持ちになる。
歌詞は、緩やかな別れの歌だ。「サステナブル」に近いテーマと言える。
「夏の恋は続かない」という定説通り、気づけば1カ月会わなくなってしまった彼女を忘れられず、未練がましく思っているのだ。そんなにすぐには忘れられない。バンドエイドを剝がすときのように、時間をかけてゆっくり離れていこうとしている。
「バンドエイド」というのは商品名だ。商品名が入った歌詞は、昔はNHKでは歌えなかった。山口百恵は「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤な車」と変えて歌わされた。しかし現代ではそんな制約はないのだろう。作詞家は何も心配せず、商品名を連呼させられる。

『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。(4期生)
私は知らなかったが、ローリングストーンズの楽曲に『ジャンピングジャックフラッシュ』という曲があるそうだ。「はやった歌にあったんだろう?」というのは、その曲のことなのだろう。
大人になるな、常識を疑え、今が大切、大騒ぎしようというような歌詞。この曲こそ『ロックだよ、人生は』と近い世界観だ。
テケテケサウンドがわかりやすくロックだ。理屈抜きに楽しい。

『僕が手を叩く方へ』。(3期生)
先輩が後輩を導く歌だ。3期生から後輩たちへのメッセージソングっぽくて、楽屋落ちそのものだ。上から導く感じが、ちょっと説教臭くて、私は苦手だ。
「何が言いたいかって言うと 君は一人じゃない 頑張れ」と、歌詞の中で要約を述べてしまっているのが斬新だ。普通なら、そういう要約はせず、聴き取ってほしいと思うものだが、ストレートな要約は珍しい。つまり「何が言いたいかって言うと」の部分が余分なのだ。
しかし、敢えてこの言葉を入れることで、うまく伝えられないかもしれないという先輩のもどかしさを表現しているとしたら、とてつもなく深い歌詞と言える。

『パッションフルーツの食べ方』。
アンニュイな雰囲気。パッションフルーツは何かの暗喩で、ちょっとエッチな連想をさせようとしているのだろう。自分は子供でまだ知らないけど、大人だけが知っている甘美なもの。自分もそれを知りたい、でも知りたくない。

『夢を見る筋肉』。
バンド曲。
夢を見て、不器用でも努力すれば、失敗してもそれは自分の筋力として実力になる、というような歌詞だ。一種の応援歌だが、正直あまり響かなかった。

『Under’s Love』。(アンダーメンバー)
この曲も楽屋落ち。センターで踊るダンサーを口説きたいと近寄って来た男が、実はアンダーである自分目当てだったというサプライズ。アンダーメンバーの矜持を歌っているのだろう。
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