AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

CDが売れない時代に。(ときめき研究家)

2020-07-26 20:39:16 | ときめき研究家
先週のブログ記事に、欅坂46のラストシングルはCDでは発売されず、配信のみの発売だということを書いた。握手会ができないから100万枚売れないのでCDは出さないのかと邪推した。

その後あれこれ調べたら、他にも配信限定発売はあった。
乃木坂46の『世界中の隣人よ』『Route246』は2曲続けて配信限定販売だった。
それからAKB48の『離れていても』も配信限定販売だった。

握手券をおまけにしてCDを大量販売する商法は危機に瀕している。
それ以前に、そもそもCDは音楽配信に押され気味だし、音楽配信の中でも個別の楽曲購入ではなくストリーミングが主流だと聞く。
確かにCD現物は保管するのに場所を取るし、聴きたいときに手軽に聴けるのならCDを所有していなくても何の問題もない。私もAKB、坂道グループの楽曲は主に配信購入している。世の中変わって行くのだ。
「モノ」消費から「コト」消費へ。「所有」から「利用」へ。

握手という「コト」を、CDという「モノ」のおまけとして付けた商法は、もう成り立たない。
それどころか、CDという「モノ」自体が売れなくなってしまう時代だ。
握手というおまけの力でCDを売っていたのは、今思うと時代を先取りしていたと言えなくもない。

それでも楽曲を聴きたいというニードはあるはずだ。
メンバー達の輝く時間は有限で、ぐずぐずしている間に時間は過ぎて行く。配信でも何でもいいので、とにかくコンスタントに新曲を出してほしい。
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欅坂46がグループ名を変更。(ときめき研究家)

2020-07-17 22:22:20 | ときめき研究家
1月に平手友梨奈が脱退した際のブログ記事に、以下のように書いた。

欅坂46というグループは、グループの基本カラーが大きく変わることになるだろう。第二、第三の平手を作って基本カラーを維持する道もあろうが、迫力で劣る恐れが強い。だったら思い切ったカラーチェンジが得策なのではないか。

予想通りの展開になったが、まさかグループ名まで変えるとは思わなかった。

同時に欅坂46としてのラストシングル発売も発表になった。『誰がその鐘を鳴らすのか?』。和田アキ子か?!
タイトル以外の情報を遮断しているが、平手友梨奈が去った後、グループの中心となって再起動の合図を鳴らすのは誰だ?という深読みができるような歌詞なのではないか。証券取引所で、新規上場企業の経営者が鐘を鳴らすようなイメージだ。

気になるのは、そのシングルは配信限定発売ということだ。なぜCDを発売しないのだろう。
握手会が当面できそうにない社会状況下、100万枚売ることが不可能だからなのか。週間1位獲得ができそうにないからか。だとすれば全く本末転倒だ。
欅坂46のファンの中には、これまでのCDを全て購入して大切に聴いている人も多いだろう。何タイプもある同一タイトルCDを律儀に全種類揃えている人もいるだろう。そういう人達にとって、これで最後になるシングルがCDとして手にできないのはどれほど残念なことだろう。

CDは握手券の付録ではない。

水増しされた虚しい販売枚数を競うことから脱却するチャンスではないか。
欅坂46のラストシングルCDも、新しいグループ名での最初のCDも、握手券なし、1種類発売で、正味何人のファンが購入してくれるのか、本当の実力を試すことができるチャンスではないか。
それでこそ本当の再出発なのではないか。
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=LOVE『虹の素』『ズルいよズルいね』を聴く。作詞家指原莉乃の実力。(ときめき研究家)

2020-07-12 15:48:15 | ときめき研究家
読者のぴーすけさんからコメントで推奨いただいたので、=LOVEの『虹の素』『ズルいよズルいね』を配信で購入し、聴いた。
=LOVEのデビューシングルは、やはり配信で購入し、ブログ記事も書いたが、あれからもう3年経ったのか。
アイドルグループのデビューシングルらしい、過不足ない作品に感心したが、その後はフォローしていなかった。久々に楽曲を聴いてみて、更に質の高い作品だと感じた。未聴の楽曲も少しずつ聴いて行きたいと思った。

特に注目したのは作詞家指原莉乃の歌詞だ。時にドキッとする言葉を使いながら、独自性を出しているように思える。ますます『いま、月は満ちる』公演を早く観たくなった。

『虹の素』。
サビ先で、「眩しい空が苦手なんだ」というネガティブな歌い出し。
続くAメロでは、無気力な教師とそれを無視する生徒達というステレオタイプな教室風景を描き、「私」の状況を簡潔に説明する。その生徒たちにも馴染めずバリアを張っている自分のことも嫌いな「私」には、あまりに救いが無い。「私」に近づこうとする「君」に対しても、「幼稚な感情」(同情や憐憫のことか)ならお断り、一緒に不幸になる覚悟はあるのかと問う。
「涙は乾いてやがて虹になる」というありきたりな「一縷の光」すら拒絶する。あれは自分の涙ではない。
ここまでの虚無の根底には何があるのかと考えてしまう。声をかけてくれた「君」に導かれる『君の名は希望』の素直さも持てず、他人の目を気にせず自分の力で生きて行くという『意志』の力も持てない「私」には本当に救いが無い。
これが指原莉乃の個性なのか。ブラックホールに引き込まれるような言葉の力を感じる。

『ズルいよズルいね』。
この曲はシングル表題曲である。それなのに、やはり暗くて救いが無い歌だ。
そしてこの曲もサビ先。(ズルいよ)(ズルいね)といった掛け声も取り入れてシングル曲としての体裁は整えているが、内容は『虹の素』と同じくらい暗い。
3年前に雨の日の電車の中で知り合い、一時は付き合ったが、今は会えない恋人への思いを歌っている。
「不幸になってほしいなんて思ってないよ。だから  ♪幸せにはならないで」というセリフと歌詞の展開がドキッとする。遠くから幸せを祈っているとか、大切な思い出だとか、そういう綺麗ごとではない。未練と後悔と怨念が詰まったような歌詞だ。
これも指原莉乃の個性なのか。

=LOVEの歌唱も素晴らしい。何人のグループなのか知らないが、ソロ歌唱がふんだんに取り入れられているので、声の個性が楽しめる。それぞれがしっかり歌っている印象だ。
コメント (3)
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日向坂46『こんなに好きになっちゃっていいの』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2020-07-05 12:46:48 | ときめき研究家
昨年10月に発売されていたのを聴き逃していた。今回配信で購入して聴いたが、カップリング曲を含め個性的な曲ぞろいだった。

『こんなに好きになっちゃっていいの』。
タイトルからは『キュン』『ソンナコトナイヨ』のような軽快なラブソングを予想したが、案に反してシックな曲だった。乃木坂46『気づいたら片想い』に曲調が似ている。歌詞の内容も、とりとめのない片思いの堂々巡りの歌だ。一日中彼のことが頭から離れず、他のことには何も手が付かない。でもその状況を受け止め、むしろ楽しんでいるふうでもある。タイトルは疑問形の「いいの?」ではなく、「いいの!」と自分に言い聞かせているようだ。

『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルが思い出せない』。(上村ひなのソロ曲)
今回一番印象に残った曲だ。ソロで歌っているのは誰かと調べたら、上村ひなのというメンバーだった。可愛らしい顔に似合わずパンチのある歌い方で、曲にもマッチしている。
長いタイトルで、歌い出しもその通りなのだが、それで全てを説明し尽している訳ではなく、そこから物語が展開して行くので興味深く聴き進められる。『鈴懸なんちゃら』とは少し違う。
「一番好きだとみんなに言っていた小説」とは、自分で作りだした理想の存在、他人とは違う自分自身のアイデンティティーの象徴と解釈した。それが思い出せなくなったというのは、アイディンティティーのゆらぎである。最後に、そんな小説は最初からなかったと自分で認めたところに彼の成長がある。
ところで私が一番好きな小説は何だろうと考えさせられた。これだと即答はできなかった。生涯でそんなに好きな小説があっただろうかと、私もゆらいでしまった。

『ママのドレス』。
この曲はとにかく楽しい。ウキウキする。
初めてのデートにママのドレスを借りて、ママの若い時のように可愛くなりたい、といった定番のテーマをオーソドックスに纏めている。仲のいい母娘の歌だ。父娘の歌は反発される歌ばかりなので羨ましい。
「デュワデュワ」というコーラス部分がとんでもなく可愛い。Aメロ・Bメロの後、サビの前に短い間奏が挿入されているのは珍しく、お洒落な感じだ。
彼がデートの迎えに車で来てクラクションを鳴らすのは、『姉妹どんぶり』と同じ状況。それを意識してかどうか、母娘のことを「まるで姉妹」という歌詞もある。

『まさか、偶然・・・』。(はなちゃんずデュエット曲)
1年前に別れた彼女と偶然再会できないかと密かに期待している歌。彼女が着ていた「深緑と茶色のタータンチェックのコート」を探しているというのは、有名な『ルビーの指輪』でベージュのコートを探していることの本歌取りだ。これほど有名な曲の本歌取りは結構勇気が要ると思うが、こういうのは楽しい。
曲調は珍しいワルツだ。ピーナッツさんによると、日本人はワルツが苦手なようだが、この曲はしっとりとした曲調と詞がマッチしていて良いと思う。

『川は流れる』。
秋元康にとって「川」は特別なモチーフだ。『川の流れのように』では「川の流れのようにおだやかにこの身をまかせていたい」という大歌手の晩年の境地を描き、『RIVER』では「川を渡れ」とAKBメンバーを鼓舞した。
今回の『川は流れる』では、時間の流れや人生を川に投影していて、坂道グループの一連の楽曲『命は美しい』『シンクロニシティー』『夜明けまで強がらなくていい』などと通じるものがある。壮大なテーマに対して歌唱が弱々しい気もしないでもないが、それが芸風、非力でも人生に立ち向かう姿勢を表現しているのかもしれない。

『ホントの時間』。
ショッピングモールで偶然会った友達とアニメの話をしていたら時間があっという間に過ぎたという歌。この友達が同性なのか異性なのかははっきりしない。どちらでもいいのだろう。楽しい時間は早く過ぎ、「現国」の授業では長く感じるという時間の感覚の不思議を歌っている。軽快なテンポの曲だが、案外深遠なテーマなのだ。
アニメの話で夢中になるのは、乃木坂46『今、話したい誰かがいる』で2人きりの部屋で漫画を読んでいる状況を思い出す。

偶然かもしれないが、今回の6曲はどれも「時間の経過」を意識させるような歌詞だ。
『ホントの時間』は時間の経過そのものがテーマ。
『こんなに好きになっちゃっていいの』は一日中時間を忘れて彼のことを思う片思い。
『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルが思い出せない』はその小説を読んだ過去の日を思い出せない歌。
『ママのドレス』は母親の高校時代に想いを馳せる歌。
『まさか、偶然・・・』は1年前の恋を引き摺っている歌。
『川は流れる』は春夏秋冬流れ続ける川、すなわち時間を歌っている。

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